統合失調症で仕事が続かない場合
統合失調症とは、簡単にいうと、自分の考えや気持ちがうまくまとまらない状態が続く精神的な病気のことです。
陽性症状と陰性症状の大きく２つの症状が出るのが特徴で、それぞれ
陽性症状
- 独り言をブツブツつぶやく
- あり得ない妄想といった類を信じてしまう
- 頭の中が混乱して考えがまとまらない
- 支離滅裂なことを口にする
- 幻聴として存在しない声や音が聞こえる
陰性症状
- 自閉傾向になる
- 関心が持てないなど意欲が低下する
- 極端な疲れやすさを感じる
- 持続力が低下し気が散りやすくなる
- 対人関係で緊張しやすくなる
といったことが具体的に見て取れます。
とくに陰性症状については、感情の起伏（喜怒哀楽）が見られないことや、意欲のわかない様などから、他人からうつ病と間違われる場合も多いようですが、うつ病と統合失調症は別のものとなります。
統合失調症の自覚症状がある場合、早めに医療機関に診てもらうこと
仕事をしている最中、自らが統合失調症ではないだろうかと疑う人も少なくないと思います。
そんな時は、早めに医療機関に診てもらうことが重要です。
統合失調症は精神疾患なので、医療機関で適切な治療を受けることが必要です。
抗精神病薬療法といった治療法が主に使われますが、入院が必要なケースもあります。
必ず医療機関の指示を仰ぐようにしてください。
そして、もし仕事をされていて、統合失調症になってしまった場合は、一度立ち止まって、職場環境が自らを精神的に追い込んでしまうようなものでなかったか、振り返ってみましょう。
精神論だけの会社は早めに転職を考える
時には精神論が必要なときも、確かにあるとは思います。
ですが、精神論でどうにかなる時代はとっくに終わっています。
世の中のブラック企業といわれている劣悪な労働環境の会社は、ワンマン社長が精神論を振りかざしますが、笑ってしまうほど赤字を垂れ流しているダメ企業になり下がってしまっています。
精神論を威圧的に上から目線で振りかざしても、社員を委縮させるだけでなく、うつ病や統合失調症などの精神的な病に追い込んでしまうだけです。
こんな企業が体調を崩した社員に対して何を考えているかというと、おそらく何とも思ってはいないでしょう。
変わりの人材をまた採用すればいいので、体調を崩されて辞められても別に困らないというわけです。
そんな会社だからこそ、顔色の悪い体調のすぐれない社員に対して、平気でセクハラ、パワハラなどのイジメを繰り返したり、罵声を浴びせたりするのです。
こんな会社に長居する必要は全くありません。
統合失調症で仕事が続かない場合、その会社がブラック企業であれば、躊躇することなく転職して、職を変わればいいと思います。
私はこんな会社をいくつか知っていますが、多くの社員が目はうつろで疲れきっていて覇気が全くありません。
統合失調症の最中に転職するのは、気力的になかなか難しいとは思いますが、ご自身の身を守るためにも、会社のストレスは出来るだけ溜め込まず、決して不必要に自分のせいだと自分を責めることがないようにしてください。
精神論だらけのブラック企業の手口というのは、社員が罪悪感に駆られるようにうまく仕向け、ロボットのように会社の言いなりに従わせようと思っている節がありますので、決して彼らのペースに乗って、自分の身を壊さないように気を付けてください。
