企業が欲しい人材とは?
私たちは、転職活動を有利に進めるために、資格を取得したり、履歴書の効果的な書き方を学んだり、面接対策をしたりします。
少しでも、面接官に気に入られ、希望の会社にいい条件で転職するためです。
ですが、いくら面接官を一時的にダマしたところで、入社後期待されていたパフォーマンスを発揮できなかった場合、会社からの期待が外れた分、風当たりが強くなります。
当然会社からの評判は下がり、会社には居づらくなることで、また転職を考えなけらばならない羽目になることもあるでしょう。
結局、誰も得しないことになるため、こういった付け焼刃の転職活動はやめにしましょう。
そもそも企業が欲しい人材とはどういった人物像なのでしょうか。
そこに近づくことができれば、転職活動は今よりずっと楽になると思います。
企業が一番欲しいのは即戦力になる人材
間違いなく、企業側が最も欲しいのは、即戦力になる人材です。
表現の方法はいろいろあると思いますが、「直接的あるいは間接的に、会社に高い利益をもたらす人材」という表現に置き換えても間違っていないと思います。
資本主義のルール上、会社は利益を出し続けることでしか生き残ることができないからです。
しかし、そのような人材を短い面接時間で見抜かなければならない。
そうしたわけで、「業務に関係する資格の有無」や「適性テスト」などの客観的な指標を通じて、ある程度優秀な人材を絞り込もうと考えているわけです。
つまり、資格武装したり、履歴書・職務経歴書の見栄えを良くしたり、面接時に不必要に感じよくすることで、面接官に好感を持ってもらおうとする人を、企業側は事前に見抜かなければならないのです。
言い方は悪くなりますが、自分を良く見せようと、実力を水増ししていたり、下駄をはいている人に対して、会社側は面接時に見抜いて、そのハッタリ分のポイントを事前に差し引かなければならないのです。
なぜかというと、企業側は即戦力として使える人材を欲しているわけなので、その人の本当の実力を見極めなければならないからです。
もちろん、第二新卒OKなどのポテンシャル採用の場合は、即戦力の部分よりも、若さや柔軟性を期待して採用するわけではないので、本人のやる気の部分が最重要になりますが、キャリア採用の場合、求職者がどのぐらい即戦力になるのかが何よりも問われることになります。
私自身、会社で面接官として何十人の転職希望者の面接を担当してきたので、その苦労はとてもわかります。
なので、その会社に入りたいからといって、小手先だけの面接対策をするのはやめましょう。
会社の規模や業績にもよりますが、中小零細企業や業績が傾いている会社が、ミスマッチな採用を繰り返してしまうことで、会社の経営自体が大きく傾いてしまうリスクがあります。
私は、本当の面接対策とは、「自分のこれまでのキャリアを分析して、どの部分で会社に貢献できるかを面接官にわかりやすく使えること」だと思っています。
自分が入社することで、その会社に貢献できると信じているからこそ、それを会社に売り込みに行くのです。
働きたい会社だから、なんとしても入社したいから、面接対策をするというのは本末転倒な気がします。
お給料をもらうわけですから、自分を雇うことで、会社にどのような貢献ができるのかを十二分にアピールしましょう。
会社の募集要項を見て、自分が貢献できるかを冷静に考えよう
適材適所という言葉があります。
自分が入りたい会社はA社なんだけど、自分が本当に貢献できるのはB社というように、活躍できるステージは人によって異なるのです。
ですので、まずは会社の募集要項をしっかり読んで理解するところから始めましょう。
自分が入りたい会社であっても、自分がその会社に貢献できないのであれば、どちらにしても会社に長く居続けることはできません。
「自分が活躍できるステージ」それを提供してくれるのがどの会社なのか、いろいろな会社の募集要項を見ながら、見つけていきましょう。
転職エージェントを使って転職活動をすることで、どのような会社が自分にピッタリなのか、相談しながら二人三脚で転職活動を進めることができます。