早期退職を迫られた!拒否できる?転職?

早期退職を迫られた!拒否できる?転職?

早期退職を迫られた!拒否できる?転職?

早期退職を迫られたけど拒否できるの?転職すべき?会社の業績が悪くなった場合、会社側から早期退職を迫られる可能性があります。

早期退職とは、企業側が人員削減を目的として行うもので、退職金の割増支給などの優遇措置を提示することにより、対象の従業員が自らの意思でこれに応じ労働契約の解除に応じてくれることを狙いとしているものです。

オブラートに包まずに表現すると、「多めに退職金上げるから、会社辞めてもらえないかな?」って会社側から勧告されるということです。

ここで重要になってくるのが、

  1. この「早期退職」は拒否できるものなのか
  2. 「早期退職」を断っても不利益を被ることはないのか
  3. 「早期退職」を勧告された場合、転職した方がいいのか

といった、「早期退職」が現実になった場合の、従業員としての取るべき身の処し方だと思います。

そもそも、「早期退職」って従わなきゃいけないのでしょうか?

そんな誰もが思う疑問点から解消していきたいと思います。

「早期退職」に拘束力はないので、自分でいずれかを決断する必要がある

まず、「早期退職」を勧告されたら従わなきゃいけないのかどうかですが、拘束力はないため、拒否(あるいは拒否)することは可能です。

そのため、勤め先の会社が、希望退職(早期退職)を発表したら、自分の身の処し方を考える必要が出てきます。

「早期退職に応じる」というのは、早期退職制度に応募し、会社を退職することですね。

「早期退職に応じない」というのは、会社に残る決断をするということです。

ただ、どちらかを選択する前に「早期退職に応じるメリット」と「早期退職に応じるデメリット」を吟味してみましょう。

早期退職に応じるメリットは「金銭面」での優遇と「早期の再スタート」

早期退職に応じるメリットには次のようなことが考えられます。

  1. 多くの場合、割増退職金をもらえる
  2. 会社都合退職扱いなので、失業保険をすぐもらえる
  3. 早期に次の職場での再スタートがきれる

まず、早期退職に応じた場合、大抵は退職金が割り増ししてもらえます。

会社の都合で退職に応じてもらう以上、通常の自己都合退職よりも有利な条件で退職させてあげようという、会社側のせめてもの措置だと考えてよいでしょう。

早期退職のメリットは、この割増退職金をもらって、可能な限り早く再スタートするための転職活動を始めることにつきると思っています。

というのも、会社が早期退職を発表するには理由があって、たいていの場合がリストラの一環で、会社を立て直すために人件費を減らしたいという意図があるからです。

つまり、経営的にやばい企業が早期退職しているということです。

結果的に、倒産や大量リストラ・吸収合併される可能性のある会社と玉砕覚悟でしがみつき続けるか、見切りを付けて多めの退職金もらって早めに転職するか、の2択のいずれかを選ぶということになります。

早期退職に応じるデメリットは、通常の「退職」の際に感じるデメリットと同じ

一方の、早期退職に応じる際のデメリットには次のようなことが考えられます。

  1. 在職中に会社から賦与されていた権利を失う
  2. 次の職場を探す必要がある

あえてデメリットと書きましたが、はっきりいって、どれもデメリットとも書きたくないぐらい程「退職に伴い発生する普通のこと」です。

つまり、早期退職に応じなくても、定年までしがみつける勝算があるのであれば、上記のデメリットを割けて、晴れて定年退職できるということです。

  • 今何歳なのか(定年まであと何年か)
  • 会社の体力は、自分が定年まで持ちそうか
  • 自分が定年まで、しがみつくことは可能そうか

こういったあたりを冷静に分析して、早期退職に応じるか否かを判断することになりそうですね。

「今57歳で、あと3年間今の会社にい続けられるのか」

って人と

「今35歳で、あと25年今の会社にい続けられるのか」

って人は、早期退職を目の前にしたときの「自分への影響の大きさ」が全く異なってくるということです。

また、会社からピンポイントで、「早期退職してもらいたい人材」とターゲットにされている場合は、早期退職を受けなかった場合、その後の退職へのプレッシャーは日に日に大きくなってくることが容易に想像がつきます。

例えば、退職へのプレッシャーをかけるため、「地方への転勤」や「出向」などの辞令に始まり、転籍に追い込まれるケースはよくある話です。

つまり、粘りに粘った挙句、精神的にも肉体的にも力尽きて退職を選んだ時に、まだ退職金の割り増しが残っていることは期待できないと考えておいた方が良いので、早めに見切りを付けることを、選択肢の一つとして持っておいた方が良いと思います。

まとめると、早期退職のオファーを出してきた会社に見切りを付けるのであれば、「退職金上乗せ」など早期退職の権利をしっかりと手に入れた上で、年齢的に手遅れにならないうちに早めに転職エージェント使って転職活動を開始するのが、理想的な流れということもできます。

企業だってやりたくて早期退職やリストラしているわけではない

今の世の中、終身雇用制度が事実上崩壊しているため、どのような大手企業で働いていようが、必要に応じて転職するのは当たり前です。

会社が潰れると、社員全員を解雇しなければならなくなります。

そうならないためにも、会社が生き残るために早期退職含め、出来るだけの救済措置を講じるのは当たり前の話で、そんな会社の措置を一方的に糾弾するのは、当事者なのに被害者意識が過ぎませんか?と思ってしまいます。

「それでは、あなたが経営者だったらこの会社の危機を具体的にどうやって乗り切るんですか?」という話です。

リストラなんて、中小企業では当たり前のように行われているものです。

当然、企業だってやりたくて早期退職やリストラしているわけではないので、リストラを不当解雇なんて言って、ダダこねてる暇があったら、その時間を次の職探しに充てた方がはるかに有意義ではないでしょうか。

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