趣味を仕事にしてはいけない2つの理由
「毎日仕事シンドイし、何とかして趣味を仕事にできないだろうか・・・」
このようなことは、誰もが1度や2度は考えたことあるのではないでしょうか。
趣味を仕事にするということは、「趣味をすることで得たお金で生活していく(飯を食っていく)こと」を意味します。
人は一日の大半を仕事に費やすことになりますので、今の仕事が「楽しい」のか「楽しくない」のかは、間違いなくその人の人生の満足度に大きな影響を与えてしまいます。
そこで真っ先に思い浮かぶのが、今楽しんでいる「趣味」をそのまま仕事にできないのかという試みになってきます。
最初から趣味で食べていこうと就活をしない人もいるでしょうし、それなりにサラリーマンを経験した後、趣味を仕事にするために動き出す人もいるでしょう。
そこで、今回は趣味を仕事にすることの是非について書いてみたいと思います。
1.趣味で食べていくことはほぼ不可能に近い
趣味を仕事にするには、趣味そのもので食べていく方法と、趣味にかかわる仕事で食べていく方法があります。
たとえば「音楽」が好きでライブハウスでのバンド活動が趣味な人がいるとします。
学生時代からギターがうまくて地元でも人気者だった人が、社会に出て毎日のつまらないデスクワークにうんざりして、日々のバンド活動で飯を食えないかと考えをめぐらすことはよくある話です。
その人が、趣味の音楽で食べていくためには、
- 日々の音楽活動で食べていくために画策する
- 音楽を教えたりすることを仕事にする
選択肢としてはこのどちらかになると考えられます。
ご存知のように、たとえメジャーデビューした人気バンドであっても、何年も人気を維持し続けるのは難しいですし、売れなくなってからは、音楽以外の仕事で食べていく人の方が圧倒的に多いです。
いわんや、メジャーでないバンドマンが音楽活動だけで安定した生活を送ることは、ほぼ不可能に近いと言わざるを得ません。
既婚者、子持ちであれば、独身者と比べ生活費がかさむためなおさらのことです。
そのため、音楽を教えることの方を仕事にする方が、はるかに現実的になってきますが、音楽をするのが趣味の人が、教えることに適性があるとは限らないし、収入を長年安定させることも難しいため、どちらにしても趣味で食べていくことは難しいと言わざるをえません。
2.趣味を仕事にしても楽しいとは限らない
趣味を仕事にすべきでないもう一つの理由は、趣味を仕事にしても楽しいとは限らないからです。
旅行が好きな人が、旅行代理店や航空会社に就職したとします。
添乗員になったり、客室乗務員になったりすると、確かに国内や海外のあらゆるところにガイド役としてお客さんと一緒に行くことはできます。
ですが、あくまで仕事で行くということになるので、お客さんの安全を確保したり、時間を気にしたり、自分が旅を楽しむどころではなくなってきます。
3.得意でお金になることを極めるのが仕事選びのポイント
私たちは、仕事を通して、一生分の生活費を稼がなくてはいけません。
いくら楽しいからと言って、収入の不安定なこと「趣味的なこと」を仕事にしては危険すぎます。
自分の得意なこと、かつ極めたらお金になる仕事を見定めて、その仕事を楽しみながら続けていくのが、仕事選びのポイントだと思っています。
たとえば、ITエンジニアの仕事は、景気がいいときも、不景気な時も、求人が多数ありますし、理系じゃない文系の人であっても、経験を少し積めば即戦力となりうるため、よほど相性が悪いと感じる人でなければ、一生の仕事にするのにおすすめな仕事の一つになります。
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また、一見給料は高くなさそうに見えても、将来的にも多くの需要が見込まれる、「介護福祉士」、「ケアマネージャー」介護分野の仕事なども、人の役に立つ仕事にやりがいを感じる人にはおすすめの仕事になると思います。
いずれにしても、趣味や趣味に関連することを仕事にするよりも、長く続きそうな得意なことで安定した収入になることを仕事に選んだ方が、後々後悔することなく楽しみながら仕事を続けることができると実感しています。