UNIXの経験を活かした仕事と転職先の選択肢について
「仕事でUNIX触ったことあるんだけど、これってどのぐらい転職に有利になるの?」
って疑問を持っている方ってけっこう多くいると思います。
UNIXの経験と一口にいっても、その程度はさまざまです。
例えば
- SOLARISサーバーの設計・構築
- Linuxプラットフォーム上での自社パッケージの製品開発
- Sun Clusterシステムの運用
- UNIXマシンのエラーログの収集と加工
などなど。
それぞれスキルレベルは全く異なりますが、このいずれもUNIXの経験と言えます。
では実際、どの程度のUNIXのキャリアがあれば、どの程度転職に有利にはたらくのでしょうか。
UNIXコマンド使ってるってレベルでも転職先はある
まずUNIX初心者のレベルから見ていきたいと思います。
「サンマイクロシステムズのSUNサーバーの構築経験とかはないけど、UNIXコマンドなら知ってるよ」って人に、そのキャリアを活かせる転職先があるのか。
結論から言うと、UNIXコマンドを知っているだけではなく「UNIXマシンを仕事で使ってたので問題なく操作できる」という経験があれば、その経験を活かせる転職先はありますし、そのような「UNIXマシンを操作可能な方」という応募条件で出ている求人もあります。
UNIXで動いているシステムは日本全国に無数に存在しますから、UNIXコマンドを使えるということは、そのメンテナンスや管理運用といった仕事に合致するというわけです。
UNIXコマンドや簡単なシェルスクリプトなんて簡単に覚えられますし、仕事で使う機会があれば短期間で習得可能です。
Linux、SORARISどちらでも構いませんが、UNIXの基本操作ができるというだけで、ウィンドウズしか知らないエンジニアと比べて、UNIXも知っているエンジニアはより多くの求人企業に応募可能になるということを、全てのエンジニアは知っておいた方がよいです。
※参考記事:エンジニア転職で活用をおすすめしたい転職エージェント【厳選5】
UNIXサーバー構築経験があれば「年収高め」のサーバーエンジニア案件が多数ある
とはいえ、UNIXのキャリアを一番活かせる転職先としては、UNIXサーバーの設計・構築、運用の求人が圧倒的に多いのが実情です。
サーバーエンジニアというか、ネットワークを含めたインフラエンジニアとしての求人が多いですね。
その場合、求職者に求められるスキルとしても、UNIX(LinuxやSORARIS含む)OSにおけるサーバー設計、構築、運用経験がある程度必要になってきます。
例えば、Sun Fire3800、Sun Enterprise4500、Netra T1 AC200など、UNIX系サーバーの設計構築で即戦力の人材になることができれば、転職することでかなり高めの年収を狙うことも可能です。
実際、年収600万~年収800万クラスのサーバーエンジニアの求人を多数見かけます。
UNIXの資格について言うと、Linux系のLPICという民間資格がありますが、UNIX系の転職に必須というレベルの資格ではないです。
※参考記事:LPIC持ってると転職にどの程度有利なの?
どちらかというと、個人的には、インフラエンジニアとしてCISCOのCCNAやCCNPなどの資格や、国家資格である情報処理技術者試験の1つである「ネットワークスペシャリスト」 のほうが高く評価されている気がしています。
が、いずれにしても取得資格は二の次で、みなさん自身が「サーバーエンジニアとして即戦力であること」が最も評価されることは間違いないでしょう。
サーバーエンジニアが転職するのに活用すべき転職エージェントはこちら
以上、UNIXの経験を活かした仕事と、その転職先の選択肢についてまとめてみました。
UNIXコマンドを知っているレベルから、UNIXサーバーの運用レベル、そして即戦力としてUNIXサーバーの設計構築を担えるレベル、ネットワーク含めたインフラ全てを設計構築できるレベルで、仕事内容も、年収レベルも全く異なってきますが、WINDOWSだけでなくUNIXも経験しておくと、転職先の選択肢の幅が格段に広がる(多くなる)ということは知っておいた方が良いといえると思います。