飲食業界を辞めたい!外食産業からの転職先でおすすめ業界はどこ?
「毎日辛くてシンドイから、早いところ飲食業界から足を洗いたい!」
飲食業界は、その過酷な労働環境、労働に対する報酬(年収)の低さから、離職率の高い業界の一つとしても知られており、異業種への転職を考えている人も多いそうです。
例えば、新卒で大手外食産業に就職し、3年待たずして異業種に転職する人も珍しくなく、出入りの激しい業界としての一面を持ち合わせているといえるでしょう。
いくらやりがいがあっても、身体を壊しては元も子もないですからね。
そんなこんなで、「飲食業界を辞めたいんだけど、外食産業からの転職先でおすすめ業界にはどんなところがあるの?」と悩んでいる人も多いと思いますので、外食産業からの転職先として考えられる選択肢を一つ一つ検討してみたいと思います。
1.そもそもなぜ飲食業界を辞めたいという人は多いのか
飲食業界からの転職先を考える前に、どうしてここまで飲食業界を辞めたいと考えてる人が多いのかについて深堀してみたいと思います。
実際外食産業で働いている人達の不満の声を集約すると
- サービス残業(残業代がもらえない)が当たり前となっている
- 仕事内容がワンパターンなので、すぐ飽きてしまう
- 時間給換算すると、月給が恐ろしく少ない
- お客さんからのクレーム対応で精神的につらい
- スキルが身に付く業種と違い、キャリアパスを築きにくい
- 学生バイトやパート主婦からの不平不満の受け皿になってしまい辛い
- 体育会系の上司が多く、気が休まらない
- 休憩時間すら職場から離れれない
- 閉店時間が遅く終電に間に合わないことも多い
- 定期昇給が少なく、収入的に将来が不安
- ゴールデンウィーク、クリスマス、年末年始など休めないことが多いため家族サービスができない
こんなところが、飲食業界を去りたい理由の主なものになっているようです。
もちろん、これは会社によっても異なってくるため、飲食系の会社であっても、上記に当てはまらない会社は多くあるでしょう。
あくまでも、飲食業界を全体的、客観的に見た場合に、多く寄せられる不満を集約したものになります。
2.本当に飲食業界から身を引きたいのか自問自答する
まず最初にすべきなのは、本当に飲食業界から他業種に転職したいのか、自問自答することです。
「せっかく飲食業界でキャリア積んだのに、本当に異業種転職しちゃって後悔しないの?」
って最終確認です。
なぜなら、今働いている外食企業がブラックなだけで、他の外食企業に転職して、今と違う職種で働いてみたら、また違った感想を持つ可能性だってあります。
なので、まずは、今と同じ飲食業界の求人を吟味したうえで、自分がチャレンジしてみたい職場がないかどうかを確かめるために、転職活動を始めてみましょう。
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マイナビエージェント
今と同じ外食産業に転職する場合でも、他業種に転職する場合でも、おすすめできるのが、このマイナビエージェントです。
マイナビエージェントは、転職希望者からだけでなく、採用企業側からも信頼と人気を勝ち得ている転職エージェントになります。
マイナビエージェントの特徴は、キャリアコンサルタントの質の高さにあります。
飲食業界含め、各業種、職種の知識に造詣の深い転職のプロがそろってますので、結果的にサポートの質のレベルも高く、対応もとても迅速に動いてもらえるという高い評価につながっています。
そうしたこともあり、マイナビエージェントはどの業界への転職にもトータルで見て強く、欠点がなく、もっとも総合力の高い転職エージェントの1つと言えます。
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リクルートエージェント
飲食業界への転職、また飲食業界から、他業種への転職に「リクルートエージェント」をおすすめする最大の理由は、その圧倒的な取り扱い求人数のボリュームにあります。
とにかく、リクルートエージェントの保有する公開・非公開求人案件の量は他のエージェントと比べても圧倒的です。
もちろん、それは飲食業界の求人も同様です。その圧倒的な求人に触れることができるだけでも、リクルートエージェントは絶対に登録しておくべき転職エージェントの一つになります。
また、日本全国に多くの拠点を持っているのも、大手転職エージェントの「リクルートエージェント」ならではの強みです。
そのため、地方在住者でもリクルートエージェントを活用して転職活動を行うことができます。
今や転職エージェントの複数登録&活用が主流となっていますが、このリクルートエージェントも、マイナビエージェント同様、間違いなく登録必須な転職エージェントの一つになってきます。 -
DODA
飲食業界への転職、また飲食業界から、他業種への転職に「DODA」をおすすめする最大の理由は、DODAの圧倒的な取り扱い求人数のボリュームにあります。
DODAは、リクルートエージェントに次ぐ大手の転職エージェントであるため、飲食業界の求人、他業界の求人案件を多数保有しているのが強みになります。
DODAの拠点は、札幌、仙台、東京、横浜、さいたま、名古屋、大阪、京都、神戸、広島、福岡、那覇といった都市部にのみ存在するので、これらのエリアに面談に行ける方のみサポート対象の転職エージェントになります。上記、マイナビエージェントとリクルートエージェントと、このDODAに登録し、それぞれのエージェントを併用しながら転職活動するのがおすすめになります。
4.外食産業ってどんな業務形態があるの?
みなさんは外食産業と聞いて、どのような業務形態を思い浮かべますか?
ファミレスやファストフード店が真っ先に思い浮かぶ人も多いでしょうが、ざっくりと
- 居酒屋系
- カフェ系
- ファミリーレストラン系
- ファストフード系
- ラーメン・うどん・ちゃんぽんなど麺系
- 丼物系
- 焼肉・回転寿司系
このように分類することができます。
4-1.居酒屋系やモンテローザ、コワロイドグループが売上高が高い
居酒屋系というのは、白木屋や甘太郎、和民のような、チェーン店系の居酒屋ですね。
系列ごとにグループ名でカテゴライズされることも多く、白木屋、魚民、福福屋、笑笑、千年の宴、などは、モンテローザグループ。
甘太郎、三間堂、北海道などはコワロイドグループ。
庄や系(やるき茶屋、日本海庄や)は大庄グループ。
和民、わたみん家、炭の鳥子などはワタミグループ。
そして、膳丸、響、燦などのダイナックグループや、養老の滝グループ(養老の滝、だんまや水産など)が続きます。
4-2.カフェ系もチェーン店が多い
外食産業の一角を担うカフェチェーン店。
ジャスダックに上場しているスターバックスコーヒーをはじめ、ドトール、ベローチェ、サンマルクカフェ、エクセルシオール、プロント、シャノアール、コメダ珈琲が各地に店舗展開しています。
特に、スターバックスコーヒーは、TSUTAYAとコラボして、本を読みながら飲食を楽しめるサービスを開始したりと、新しい試みに積極的に取り組んでいるのにも目が離せません。
もちろん、その他の外食サービスを提供している会社も多くありますので、あくまでもざっくりとラインナップしました。
4-3.ファミレス系の売上高トップはすかいらーくグループ
ファミリーレストランは、外食産業を代表するサービス形態といえるでしょう。
ガスト、グラッチェガーデンズ、バーミヤン、ジョナサン、夢庵、藍屋のレストランチェーンの系列がすかいらーくグループですが、ゼンショーHD系のココス、ビッグボーイや、ロイヤルHD系のロイヤルホスト、シズラー、てんや や、サイゼリヤ、デニーズ(セブンアンドアイ・フードシステムズ)も大手として名を連ねています。
5.飲食業界にはどんな職種があるのか
外食産業も、他の業界同様いろいろな職種で成り立っています。
料理を実際に作っている調理スタッフを中心に、オーダー対応やお客さんの案内、レジ対応をするホールスタッフ。
上記は学生のアルバイトや、パートの主婦がシフトをくみながら対応することが多いですが、外食産業に正社員就職した場合、飲食店舗の責任者として、日々の売り上げや、スタッフの管理など全般に対して責任を持つ店長を務めたり、フランチャイズ展開しているチェーン店であれば、複数の店舗を管理し、指導するスーパーバイザーの仕事を任されることもあります。
食に携わる仕事ですから、当然食材の効果的な購入をサプライチェーンの観点からも検討する食材購入担当から、メニュー開発に携わるなどマーケティング的な仕事も任されます。
また、新規出店計画に基づき、条件に合う不動産物件の調査、選定、契約交渉を行う、店舗開発担当を任されることもあります。
正直、かなりやりがいのある仕事(職種)が多い印象があるのが実態なので、飲食業界を去りたいと思っている人も、自分は何に嫌気がさしているのかを、しっかりと自己分析した上で、自分のやりたい仕事が、飲食業界内の職種にあるのであれば、業界内での転職を考えたほうが、今までのキャリアを活かせるため、賢い選択となると思います。