デスマーチが嫌なら社内SEに転職すべき!
IT業界、特にシステム開発の現場では、日々の劣悪な労働環境を表すのに「デスマーチ(通称デスマ)」という言葉が使われます。
死の行進という言葉の通り、デスマーチとは
- 会社に寝袋で泊まり込みしてて1週間風呂に入っていない
- 月400時間労働なんてざらにある
- ここ数週間の平均睡眠時間が3時間である
- 限界を超える長時間労働
- 前回休んだ日を思い出せないぐらい続いてる休日出勤
- 寝泊りはカプセルホテルが当たり前の日々
このような、いわば死者が出そうなレベルの忙しさを強いられている職場環境のことをいいます。
転職マニア自身も、デスマで心身をすり減らした苦い思い出が過去にありますが、何も言わずにある日突然会社からいなくなる人が周りで続出したのを覚えています、、
システム開発の現場といっても様々なのですが、特に「携帯キャリアの組み込み系開発(エンベデッド系)」や「航空システム開発」や「銀行系システム開発」などの開発現場にアサインされた知人が、知ってる限り一番デスマの最前線に身を置いていた気がします。
デスマに共通する開発現場の特徴としては、「短納期」「バグ・障害対応が多い」「バージョンアップの頻度が多い」「客からの仕様変更が多い」ことがある気がします。
こうしたデスマが起きてしまう原因には、「パワーバランスの問題による短納期の安請け合い」や「開発要員のマンパワー不足」があります。
まあ、お金を出している分、クライアント企業の方が立場が強いですからね。
自分たちの都合で、短めの納期を設定してこられると、案件を受注したいSIer(システム開発会社)はそのまま不利な条件を呑んでしまいがちです。
しかも、予算不足を理由に、十分な数の開発要員をプロジェクトにアサインしなかったりした場合、かなりの確率でデスマーチ状態に陥るのは誰の目に見ても明らかです。
当たり前ですが、こんな不規則な生活を長く続けていたら誰だって精神を病んでしまいます。
周りにも同じ立場のプロジェクトメンバーがいたから、なんとかデスマーチに耐えてきたって人でも、限界はあります。
そんな「もうデスマーチは限界!」って人におすすめなのが、社内SEという働き方です。
SEの理想なキャリアパスの一つが社内SEである理由
システムエンジニアといっても働き方は様々ですが、そんな中、SEの理想的なキャリアパスとして社内SEの名前が挙がることが多いです。
一般的なITエンジニアは、ソフトハウス、システムインテグレータといったシステム開発を行っている会社で採用されますが、社内SEは、一般企業のシステム部門で、社内の情報システム全般についての企画・開発・保守を行うお仕事になります。
社内SEの魅力は、とにかく「デスマーチがない!」人間らしい生活が送ることができるということに尽きるでしょう。
なぜなら、社内SEは、「仕事を請け負うSIer側」ではなく「仕事を依頼するクライアント側の情報システム部門」として働くので、デスマーチに巻き込まれて寿命を消耗することがないからです。
もちろん、時期によっては忙しいケースもありますが、SIerシステム開発会社でエンジニアとして働くよりは、ワークライフバランスのとれた働き方をすることができます。
まとめると、ITエンジニアとしての理想としては、体力に自信のある若いうちは、ある程度のデスマーチに耐えることができる自信があるのであれば、まずはシステム開発の現場で十分なエンジニアとしてのキャリアを積むのがよいでしょう。
そして結婚して家庭を築くころ、つまりプライベートにも時間を割く必要が出てくるまでには、社内SEとして一般企業の情報システム部門で働けるようになっているのが理想かなと思います。
転職の際は、社内SEとして少しでもいい条件の職場に転職を決めるためにも、転職エージェントを活用して成功率をあげることをおすすめします。