再就職に有利な資格って何?
「少しでも条件の良い企業に再就職・転職するために、再就職に有利な資格があれば取得しておきたい」と考えている人は多いでしょう。
どちらかというと、転職・再就職活動の方が学生時代の就職活動の時よりも資格を重要視される傾向が大きいようです。
そんなわけで、資格取得に関して、
- 採用時に持っておくと採用されやすい資格
- 持っていると、有利な条件で採用されやすい資格
- 持っていないとその職業で働くことができない(不採用になる)資格
というように分けた場合、それぞれどのような資格を持っておくと良いのかについてまとめてみることにしました。
ただし、年齢が上がれば上がるほど転職には不利になってしまうため、資格取得に時間を取られるよりも一日も早く転職活動を始めた方がメリットが大きい場合が多いので、その点は注意が必要だと思います。
再就職に圧倒的に強いTOEIC
再就職の時に持っておくと心強い資格を一つ上げろと言われたら、間違いなくTOEICをおすすめします。
英語系資格はどれも重宝されがちですが、特にTOEICは世界的にも認知度が高く、英語系資格の中でも最もメジャーな資格になります。
もちろん、toeicは点数の高さでステータスが全く異なってきますので、ハイスコアであればあるほど有利なのですが、TOEIC800~900点レベルであれば、ほとんどの外資系企業の採用基準も満たしているだけでなく、その他のあらゆる業種、職種の採用担当者の目を引くことも可能でしょう。
TOEICスコアが600~700点以上であれば、貿易実務等、たいていの英語を使った事務の職種の要件は満たしていると思います。
「宅地建物取引主任者」の資格は、建築、不動産業界への転職に役立ちますし、「簿記検定」は事務職や経理関係の仕事への転職に役立つ資格です。
ですが、多くの職種や業種に共通して「つかえる資格」としては、英語の資格として最高峰に位置するTOEICの取得がおすすめになります。
TOEIC以外に使える資格で結構お勧めなのが、IT系のエントリー資格である「ITパスポート」。
ITパスポートは、情報処理技術者試験の中で、難易度を考えても最も取得しやすい資格なのですが、対象者として「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」を想定しているため、採用担当者から見たら、ある程度のITスキルを保有している求職者だとアピールすることができるのです。
そのため、業種関係なく、再就職時に持っていて有利になる資格として「TOEIC」と「ITパスポート」をおすすめしたいです。
資格武装しすぎると、再就職後が辛くなる
確かに、資格を持っているだけで再就職の際に有利に働くことが多いです。
ですが、正直なところ、ほとんどの再就職時の面接で重要視されるのは、その求職者が即戦力になりえるかどうかです。
そのため、資格を持っていてもキャリアを裏付ける「参考程度」にしか見られないことも思っている以上に多いです。
例えば、システムエンジニアがキャリアアップのために、プロジェクトマネージャーの仕事を探して転職活動している場合、「基本情報技術者試験」「システムアーキテクト試験 」「プロジェクトマネージャ試験」を持っていると、短い転職面接の間に、これまでのキャリアを面接官にアピールすることに成功しやすいという具合です。
そのため、このような資格は、いつか再就職するときに備えて、空き時間を利用して計画的に取得するべきもので、転職を思い立ってから資格取得のための勉強を始めるものではないのです。
最悪なのが、人材として即戦力とは程遠いレベルなのに、転職面接をパスするためだけに、資格武装してしまうパターンです。
この場合、採用されたものの、企業側から期待されているパフォーマンスを出すことができないため、再就職後に周りから辛く当たられる可能性もあります。
今すぐ転職したいのであれば、資格取得のための勉強時間に費やすよりも、1日も早く転職活動を始めた方が貴重な時間を無駄にしないという意味でもメリットが大きい場合が多いです。