正社員になれない人は転職活動のやり方をこう変えよう!
今の日本において、「サラリーマンなのに正社員でないという事実」は大きなリスクを意味しています。
一生涯で獲得できる給料(ボーナス含めた)が、正社員と非正規社員とで大きな開きがあるからです。
この差は、若いうちはそれほど感じないのですが、年を重ねれば重ねるほど、両者の間には歴然とした違いがみられるようになります。
正社員採用であれば、企業の規模を問わず、基本的には給料は年々上がっていきます。
対する、パート、派遣社員、契約社員などの非正規社員は、「給料の高さ」と「勤続年数(年齢)」が比例しない傾向があります。
正社員と非正規社員とでは生涯獲得賃金に大きな格差がある
例えば
- 25歳の給料⇒正社員:25万 非正規社員:20万
- 30歳の給料⇒正社員:32万 非正規社員:22万
- 35歳の給料⇒正社員:38万 非正規社員:22万
- 45歳の給料⇒正社員:52万 非正規社員:24万
- 55歳の給料⇒正社員:65万 非正規社員:25万
こんな感じで、年々給料に開きが出てきてしまうと、トータルでもらえる「生涯獲得賃金」に大きな開きが出てしまうことになってしまいます。
雇用の安定度も「正社員」と「非正規社員」とで全く異なる
「正社員」と「非正規社員」の違いは「給料の多さ」だけではありません。
昨今、企業の倒産やリストラのニュースが増えてはきましたが、それでも正社員にはかなり強い「身分保障」があります。
身分保障が強いとは、めったなことでは解雇されないってことです。
対する非正規社員は、3年を上限に、短い場合だと数か月間働いたら、別の職場を見つけなければならなくなるなど、不安定な雇用の元で働くことになります。
給料は少ないうえに、雇用も不安定なのであれば、明るい将来を見通すことなどできるはずがなく、結婚や子作りにも消極的になってしまう人も少なくないことは容易に想像できます。
これが、非正規雇用の人はまずは正社員転職を目標にしようと私が強く思っている最大の理由です。
正社員になるための転職の流れを知ろう
ただ、非正規雇用の経験が長ければ長い人ほど、今さら正社員になるのは不可能なんじゃないかと自分自身で思い込んでいるケースも多いと思います。
実際、正社員になるため転職活動をしてみた結果、内定をもらえず心が折れた人もいるかもしれません。
でも、私の知人でも40歳過ぎて正社員として働き始めた人もいるため、年取ってからの正社員転職は不可能と決めつけない方が良いです。
大事なことは、正社員になるための転職の流れを理解しておくことだと思っています。
1.若ければいきなり正社員転職も可能
若ければ若いほど、リカバリーは簡単でやり直しがきくのは転職市場でも同じです。
たとえば20代前半であれば、「第二新卒枠の人材を正社員として募集している企業」は数多く存在します。
そのため、大学(専門学校や高専など)卒業して、ブランクが結構開いちゃったな、、
と過去を後悔しながらフリーター生活を送っている人であっても、まだ20代前半であれば、転職活動を頑張る必要はありますが、正社員転職することは十分可能です。
対策を練る必要があるのは、すでに30代に突入している非正規社員が正社員転職する方法ですね。
2.まずは今の自分のキャリアを整理する
まずやるべきは、「今までの自分のキャリア」と「自分が仕事で絶対やりたくないこと」の洗い出しです。
企業側は即戦力を何よりも欲しがっているため、派遣だろうがアルバイトであろうが、自分のこれまでの経験が即戦力として企業側に通用するのであれば、正社員登用は十分に考えられます。
例えば、非正規であってもプログラマーとしての経験が十分にあったら、ソフトハウス、SIERに正社員として転職できる可能性は十分にあります。
正社員転職であれば、転職エージェントを活用するのがもっともおすすめなのですが、年齢に相応のキャリアを身に付けていなければ、利用することができない場合もあるので、その場合は、転職サイトを利用すると良いでしょう。
※関連記事:転職エージェントに登録(利用)できない場合はどうすればいいのか
定年退職になる60歳まで働くとして、その後20年、30年、あるいは40年続く「リタイア後の老後生活」を暮らしていけるだけの蓄えが必要です。
非正規社員よりも正社員の方が、生涯獲得賃金が多い現状を見ても、可能性がある限り「正社員転職にこだわるべき」だと思っています。