パワーハラスメントの種類とパワハラをやめさせるたった1つの方法

パワーハラスメントの種類とパワハラをやめさせるたった1つの方法

パワーハラスメントの種類とパワハラをやめさせるたった1つの方法

パワーハラスメントの種類とパワハラをやめさせる5つの方法会社を辞める理由でもっとも多いものが何かご存知でしょうか?

実は、「職場でのパワハラや人間関係のトラブル」が退職理由のトップであるという調査結果が出ているのです。

「こんなパワハラだらけの職場でこれ以上働きたくない!!」
と多くの社員が会社を去っていくというわけです。

ご存知の通り、会社を辞める理由には「建前の理由」と「本音の理由」とが存在します。

転職面接の際、本当の退職理由を面接官にしゃべっても合格しませんから、転職面接用の「建前の」退職理由を用意するというわけです。

もちろん「職場でのパワハラや人間関係のトラブル」という転職理由は、「建前」ではなく「本音」の退職理由ですね。

多くの退職者が内心に感じているものであるため、パワハラ対策がいい加減な会社は「ブラック企業」というレッテルをはられ、遅かれ早かれ倒産する運命にあると言っても過言ではないと思います。

パワハラのポイントは「業務上適正な範囲を逸脱」してるか否か

パワハラとは、同じ職場で働く人に対し、職場内の優位性を悪用し、かつ業務上適正な範囲を逸脱
して、嫌がらせを行ったり、不快な思いをさせることで、相手に精神的・身体的苦痛を与える行為のことをいいます。

パワハラの最大のポイントは、「業務上適正な範囲を逸脱」してるかどうかになります。

仕事上適正な範囲内で行われている指導については、受け手が不満や不快感を感じたとしても、パワハラには該当しません。

逆に言うと、「業務上適正な範囲を逸脱」した行為は全てパワハラに該当する可能性があるということです。

「高い地位」「経験」「専門知識」を持つ職員はパワハラの主体となりやすい

ちなみに、「職場内の優位性」とは単純に「上司から部下へ」という「地位の上下」に限ったことではありません。

「同僚間」でもありますし、部下から上司に対するパワハラもあります。

要は、職場内では「他の職員よりも高い専門知識を持っている職員」が強い立場や発言権を持っているんですよね。

そうした人が、職権をバックにパワハラの主体となりやすいことは覚えておくべきでしょう。

パワーハラスメントは、パワハラした人間がどういうつもりだったのかは問題ではなく、パワハラを受けた人間がどう感じたのかが重要視されます。

社長によるパワハラだと、中小零細企業のオーナー社長によるパワハラで困っている社員は以外に多いです。

パワハラは大きく分けると次の6タイプに分かれる

自分が職場で感じている不快感はパワハラである可能性がありますが、そもそもパワハラとはどのようなモノなのか、具体的な事例を見ていかないと自分がパワハラを受けているのかどうか確信が持てませんよね。

パワハラの種別は、一般的に下記のような6つのタイプのパワハラに分別されます。

  1. 「身体的攻撃」型のパワハラ
    職場の人間に対して、殴ったり蹴ったりモノを投げつけたり・・・このような行為は、直接物理的な攻撃を加える「身体的攻撃」型のパワハラに該当します。
    紙屑を丸めて投げつけたり、ポスターで叩いたりなど、ダメージが小さかったとしても、「身体的攻撃」型のパワハラであることに変わりありません。
    最悪のパワハラである一方、客観的に「パワハラ」だとわかりやすい側面もあります。
  2. 「精神的攻撃」型のパワハラ
    「精神的攻撃」型のパワハラは典型的なパワハラだともいえます。職権をバックに職場の同僚の前で「給料泥棒」や「ノロマ・クズ」や「会社辞めろ」などと罵倒する行為がこれに該当します。
  3. 「人間関係からの切り離し」型のパワハラ
    「人間関係からの切り離し」型のパワハラは、陰険でジメジメして気色悪いタイプのパワハラです。
    「村八分」って言葉がありますが、周りを巻き込んで、ターゲットの職員にだけ、仲間はずれ(ボッチ)にして精神的に追い込むという、パワハラを通り越してイジメともいえる悪質な行為と言えるでしょう。飲み会に一人だけ呼ばれないとか、席が一人だけ隔離されているとか、大の大人のする行為とは到底言えず、精神的に追い詰めることで、退職に追い込む手段として悪用されるケースが多いようです。
  4. 「過大な要求してくる」タイプのパワハラ
    「過大な要求してくる」タイプのパワハラとしては、遂行不可能な業務を押し付けるタイプのもものが多いです。キャパシティーを超えたプレッシャーをかけ続け、仕事終わらず「終電かカプセルホテル」「毎日徹夜」が続き、最終的にターゲットを潰すのが狙いです。ブラック企業で蔓延している典型的なパワハラと言えるでしょう。
  5. 「過少な要求してくる」タイプのパワハラ
    「過少な要求してくる」タイプのパワハラとしては、仕事を与えず、本来の仕事を取り上げることで、個人のモチベーションや尊厳まで奪ってしまうタイプのパワハラです。
    営業成績の悪かった社員に、毎日社内の雑巾がけだけをさせ続けたりするなど、常軌を逸した罰を与えるようなものが、このタイプのパワハラに該当します。
  6. 「個の侵害」型のパワハラ
    「個の侵害」型のパワハラは、セクハラにも該当する可能性が高いものも多いです。
    中小零細企業で特にみられるのですが、社員のプライベートまで把握しようとするエロ社長などはこの典型です。
    「お前今付き合ってるやついるのか?」なんて平気で女性社員に聞いてくるエロ社長や、女子社員に「休日の予定」をしつこく聞いてくるエロ上司は、「個の侵害」型のパワハラに該当している可能性が極めて高いことを肝に銘じておくべきでしょう。

もちろん、上記以外のどれにも該当していなくても、パワハラに該当するケースはあります。

繰り返しになりますが、会社からパワハラを減らし、最終的に無くしていくためにも、「業務の適正な範囲とは何か」を各自が明確に意識する必要がありますし、それぞれの会社単位で、それぞれの部署ごとに「業務の適正な範囲がどこまでか」を明確にして周知徹底させることが大事になってきます。

パワハラが蔓延している会社は辞めて転職すべき

パワハラを無くす努力を会社はすべきですが、一方でパワハラを受けている社員がパワハラが社内から無くなるのを待つ必要は全くありません。

パワハラ行為をするのは100%クズ社員ですし、こういうパワハラ行為をするブラック社員を職場の全員で追い込みかけて会社からつまみ出すことで、案外職場環境が浄化される可能性は高いとは思いますが、そうしたことに期待するよりも、さっさと会社を辞めて職場環境の良い会社に転職したほうが、自分の人生の幸福度を考えると、合理的な選択と言うことができます。

パワハラをやめさせるたった1つの方法は、言い換えると、職場を変えること、つまりパワハラのない快適な職場環境に転職することだと、長いサラリーマン人生を通して実感しています。

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