仕事辞めてハロワで職業訓練後に再就職はリスクも高い
何か特別な理由がある場合を除き、「無職の期間」を作るべきではありません。
無職の期間は会社からお給料をもらえませんので、収入が途絶えてしまうという痛手ももちろんありますが、働いていないインターバルがあると、仕事をしていない状態に慣れてしまって、転職活動するのに重い腰を上げるのが面倒に感じるようになってしまったり、そもそも間が空くことで再就職に不利になってしまうというデメリットもあります。
そのような中、「次の会社に就職するための技術を身に着けたいから、ハローワークの職業訓練を受けたあとに職探しをしよう」と思っている人も少なくないみたいです。
企業側が採用したいのは「即戦力になる人材」であることは言うまでもないので、次の就職までに「職業訓練校」で技術を磨いて、可能な限り即戦力な状態で転職活動をスタートさせるというのも、一瞬合理的な選択なようにも思えてきます。
ただし結論から言うと、職業訓練で得られるメリットよりも、離職期間が長くなることで被るデメリットの方が大きい感じがするので、おすすめはできないですね。
仕事を続けながらの転職活動が大変なことは、十分知っているつもりですが、今の自分が持っている「キャリア」「実力」を情熱をもって企業側に売り込むことができれば、納得できる転職先が見つかる可能性は高いと感じています。
それから良質な求人をたくさん紹介してもらうためにも、転職活動には転職エージェントの活用が一番おすすめです。
まだ登録していない方は、早めに登録をおすすめします。
足りないキャリアは次の職場で身に付ければいい
職業訓練とはいえ、実際に働くことで得られる技術ではないため、その技術が転職活動で有利になるかどうかはわかりません。
これは実際に、転職活動してみればわかることですが、キャリアが応募要件に足りていなくても、それをカバーできるだけの「働くことに対する情熱」があれば、採用面接にパスすることは珍しいことではありません。
例えば、介護転職の現場でも、介護系の資格を持っていなくても採用してくれる介護事業者は多いですし、そうしたところでは、会社のサポートを受けながら、働きながら資格取得することができます。
そのため、長く離職期間を作ってまで「職業訓練」せずに、まずは転職活動してみることが大事なことだと思っています。
「失業保険」目当てで転職先伸ばししてもメリットは少ない
離職後、職業訓練に通う人の中には、職業訓練中に「失業保険」をもらえることにメリットを感じている人もいるかもしれません。
「せっかく雇用保険払い続けたし、もらえるものはもらっておきたい!」
と思う気持ちはよくわかります。
ですが、失業保険は自分で思っているほど多くはもらえないので、あまり期待しないほうが良いです。
「あれっ、こんだけしか貰えないの」
ってガッカリするほど少ないです。
失業保険として支給される金額は「基本手当日額」と言うのですが、ざっくりいうと、直近で会社からもらっていた月給の5割~8割程度なので、ある程度貯蓄がないと、あっという間に生活レベルが困窮してしまう可能性があります。
失業保険に期待するのではなく、基本的には、一日も早く転職を決めるという意識が大事になってきます。