体調崩してまで会社で働く必要ない
転職マニアは、かつて常駐先の企業でのプロジェクトがあまりにも過酷だったため、体調を崩して倒れたことが一度だけありました。
今でも覚えていますが、そのときの月の労働時間は400時間を超えていました。
会社近くのカプセルホテルに毎日のように泊り込むのは日常茶飯事。
週に2度ほど自宅に帰れるときも終電はなく、タクシー帰り。
土日は当たり前のように、客先に出社していました。
容赦ないデスマーチとクライアントからのプレッシャー・・・
とうとう体調を壊して、身体が動かなくなり、家の近くの総合病院に入院することになりました。
そのときの体験を少しココで書いてみたいと思います。
仕事が原因で人が壊れる予兆
ハードな仕事が原因で、身体を壊したことがある人、精神を病んだことがある人であればわかると思いますが、人が壊れるには予兆があると実感しています。
転職マニアの場合も、ハードワークが原因で体調をこわしてしまったのですが、壊す前にその予兆・前兆のようなものがありました。
それまではたとえ忙しいときでも、睡眠時間は一日最低2時間ぐらいは平均して確保できていたのですが、実際にはベッドに横になってもまったく寝付けませんでした。
尋常じゃないぐらい疲れているのに、目が異様に冴えているのです。
そして徹夜が続いて睡眠時間がほとんど確保できない日々が続いたある日、まず自分で物事を判断することができなくなりました。
最初は、寝不足で頭が回っていないだけなのかな?とも思ったのですが、実際には相手の話していることが耳では聞こえているのですが、理解できないのです。
なので、クライアントやプロジェクトメンバーの質問に対して、いつものように迅速に返事をすることができません。
このころから言葉数が急激に減り、ろれつが回らなくなりました。
この頃、自分の症状が自分でも心配になり、ネット上でいろいろと調べたのですが、うつ病の状態、強迫神経症(強迫性障害)の状態に近いことがわかりました。
そんな日々が続き、ある日自分の体がまったく動かなくなりました。
久しぶりに自宅のベッドに横になっていたのですが、身体がまったく動かないのです。
最も忙しい時期だったので、申し訳ないという気持ちで、職場のプロジェクトリーダーに病院に立ち寄る旨電話をし、這うようにしてタクシーで病院に向かいました。
その結果、お医者さんからは精神疾患の診断を下されました。
「そんな無理した働き方して、死にたいのか?」
とそのお医者さんからしかられました。そしてそのまま入院することになりました。
ハードな仕事が要因なのだから、身体壊したことを申し訳なく思うな
退院後、病院の先生からもらった診断書を持って職場に出社したのはちょうど2週間後でした。
その職場には、転職マニアの代わりに同じ会社からメンバー2名が新たに常駐していました。
当初、身体を壊したことで多くのプロジェクトメンバーに迷惑をかけたな、、
と肩身の狭い思いをしていたのですが、実際転職マニアがいない2週間の間、特に何事もなくプロジェクトは進行していたようでした。
この状況を一言で言うと、
あなたがいなくても会社はまわる。
ということ。そしてそれが組織というものなんだと思いました。
身体や精神を病んでしまったとき、周りに迷惑をかけてしまったなと思いがちですが、そんなことは思わなくてまったく思う必要はないということです。
特にそういう状態の時は、自分を過剰に責めがちになってしまうので、思いつめてしまうと、周りが想像もしていなかいようなよくない結果を生む危険があります。
自暴自棄になって、自傷や自殺してしまう危険性だってあるのです。
自分の身は自分で守るしかありません。
会社や上司は守ってなんかくれません。
仕事に責任を持つことも大事ですが、身体を壊して働けなくなったときは、心の中では開き直りに近い気持ちを持って、自分の身体と精神を守ることが大事なんだと思います。
組織というのは、何があっても案外まわっていくものです。
なったものはしょうがないので、必要以上に気にしないようにしましょう。