「大企業と中小零細企業」働くならどっち?【就職・転職】
就活生の誰もが就活中に多くの悩みに直面するものです。
その中の一つに、
- 大企業に就職した方が幸せなのか
- 中小零細企業に就職した方がやりがいがあって成長できるのか
という「就職先にどのぐらいの規模の会社を選ぶべきか」という悩みが必ず出てくると思います。
初めての就職でも、転職での中途採用でも同じです。
就職先として大手企業と中小ベンチャー企業のどちらを選ぶのか。
そのどちらを選ぶかで、今後の人生は少なからず変わってきます。
そこで、就活中、転活中の方に向けて「大企業と中小零細企業」の特長と違いについて、私なりに実感していることを書いてみたいと思います。
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基本的には「会社の規模」よりも「やりたい仕事ができるか」で選ぶ
会社選びで最も大事なことは「自分がやりたい仕事をそこで実現できるかどうか」。
これで間違いないです。
やりたい仕事が自分の中で明確になっていて、それが思う存分出来る環境であれば、箱の大きさはそれほど関係ありません。
自分の好きなことで経験値を多く積めるので、短期間に急成長することができますし、数年も経てば大小問わず多くの優良企業から興味を持たれる人材になっているからです。
選べるのであれば大企業を選んだ方が良い
ただし、純粋に会社の規模だけで考えるのであれば、大企業を選んだ方が得な場合が多いです。
逆に言うと、仕事の内容など他の条件がほぼ同じなのであれば中小企業を選ぶメリットはほとんどありません。
「中小零細企業の方が規模の大きな大企業よりも、個人に任せてもらえる仕事の範囲が増えるため、成長できるスピードが速い」などと言う経営者を見かけますが、オーナー社長のポジショントークという側面が大きい気がします。
確かに中小企業だと「幅広い仕事」を振られることは多いですが、大きな予算でグローバルな仕事を任せてもらえるのは「大企業」ならではの魅力です。
大企業の方が社員研修が充実してますし、海外出張などで人間力や英語力が磨かれるチャンスも多くめぐってきます。
平均年収に大きな開きがある
また、大企業と中小零細企業では、もらえる給与に大きな開きがあります。
言うまでもなく大企業勤務の方が平均年収が高いです。
20代だと大きな違いはありませんが、30代を過ぎてくると徐々に両者に年収の開きが出てきて、定年退職するまでに手にする生涯獲得賃金は1億以上の差があるとも言われています。
中小企業だとボーナスが出ないところも少なくないですしね。
貯蓄も少ないため、怖くて住宅ローンが組めないという人も多いと聞きます。
給料が低いと、結婚や出産など多くの幸せなイベントに対してネガティブになりがちなので、選べるのであれば最初から大企業を選んだ方が得です。
中小零細企業から大企業への就職は難しい
また、中小企業から大企業への就職が難しいことも覚えておいた方が良いです。
単純に大企業の方が就職先としての人気が高いから、競争倍率が高いってことですね。
なので、大企業から中小企業への就職は簡単で短期間に決まることが多いです。
転職での優位性を考えても、大企業に入っておいた方が安心です。
ほとんどのベンチャー企業は規模が小さいだけ
最後に気を付けてほしいのが、ベンチャー企業に対する認識の甘さです。
日本ではスタートアップ企業のほとんどがベンチャー企業を名乗っています。
日本の「ベンチャー」の大半が、俗に言うベンチャー企業ではなく、ただの規模の小さい零細企業です。
欧米のベンチャー企業が人気なのは、チャレンジ精神豊富でいつか世界中の誰もが知る人気企業に化ける可能性があるから。
それだけの魅力があるから、有能な大卒就活者の多くがベンチャー企業に流れるのであって、規模が小さい企業が人気が高いわけではありません。
日本のスタートアップは、参入障壁が低く、低コストで起業することができる、WEB系、IT下請けが多いので、ベンチャー企業がもつ本来の魅力をそもそも持っていません。
将来化ける可能性もなく、倒産のリスクも離職率も高く、給与も低い企業であれば、大企業を避けてあえてそこに入社する理由はないのかなと思います。
【結論】大企業と中小企業どっちで働いたほうが得か
以上まとめると、
- やりたい仕事が出来る会社を選ぶ
- 仕事内容に大差がないなら大企業を選んだ方が得
ということになります。
いずれにせよ即戦力であれば、大企業だろうがホワイト企業だろうがどんな会社も門戸を開いていますので、優良企業への転職の第一歩である「転職エージェントへの登録」だけは忘れずにしておきましょう。