定年まで働ける仕事なんてあるの?職種は?
今から30年程前、会社の寿命は30年程度だと言われていました。
それが現在では、多くの会社の寿命は10年程度だと言われるようになっています。
人の社会人寿命よりも、あきらかに会社の寿命の方が短いですよね。
こうした背景には
- インターネットの普及によりビジネスモデルのサイクルが短くなった
- ITなど技術革新により外部環境の変化スピードが急速に早まっている
ということが原因としてあるように思います。
つまり、一つの会社にしがみついて、真面目に働いていれば食いっぱぐれないという認識は明らかに間違っているということです。
そんなわけで、「定年まで働ける仕事ってどんな仕事だろう?」って思い悩んでる人も多いのではないでしょうか?
逆に言うと、こうしたことを一度も考えたことがない人は、危機感が足りなすぎるといわざるを得ません。
そんなわけで、定年まで働ける仕事なんてあるのか、またあるとしたら、どのような仕事でどういった職種なのかについて書いてみたいと思います。
定年まで働くための仕事探しと、定年まで働ける会社探しは全く別物
最初に言っておくと、「定年まで働ける仕事」と「定年まで働ける会社」は違います。
結論から言うと、「定年まで働ける会社」をいくら探してみたところで、そんなものは見つからないと思います。
なぜなら、予知能力でもない限り誰も会社の寿命なんてわからないからです。
確かに、安定した経営をしている会社を見つけることは可能です。
- 内部留保が多く抱えている大企業
- 会社創業から長い年月経営を続けている老舗の会社
- 毎年のように黒字決算で利益を出し続けている企業
- これまで一度もリストラしたことがない会社
ただし、外部環境の変化によって、こんな良い状態も一変することを私たちは知っています。
大手証券会社の倒産や大手金融機関の破たん、そして大手メーカーの相次ぐ合併やリストラ・・・例をあげれがキリがありません。
つまり、自分が定年退職するまで倒産しない会社で、かつ経営悪化してもクビを切らずに従業員を守ってくれる企業を見つけるのは、ほぼ不可能だと考えていいでしょう。
「定年まで働ける仕事」を見つけることが、いつのまにか「定年まで働ける会社」探しになっていないか、転職活動している人は、改めて自分自身を客観的に見つめなおしてみましょう。
定年まで安心して働くためには、会社に頼らず一つの道を極めるのが最も大事
定年まで安心して働くためには、会社に頼ることなく、自分のキャリアを磨き上げていくほかはありません。
いつ会社に放り出されても、他社に転職できる(うちで働かないかと誘いを受ける)レベルのキャリアを身につければ、会社の寿命が短くなろうとも、それほど心配することはなくなるでしょう。
そのためにも、誰にでも出来る(参入障壁の低い)仕事をしていては、いつの日か自分の代わりの人材に仕事を持っていかれるリスクも高くなります。
人材としてコモディティー化してしまうと、外国人やコンピューターなど、安い人件費と比べられ、足元を見られて買い叩かれ、年々収入が下がっていくことは目に見えています。
今やっている仕事だと、どんなにキャリアを積んでも、他の人にいつでも取って代わられてしまうな・・・という状態であれば、自分のキャリアを作っていくうえでも、転職を考えるタイミングかなと思います。