起業と転職で迷ったら
今の会社に行き詰まり、転職を考えている人の中には、このまま起業するという選択肢もあるんじゃないだろうかと思う人も少なくないと思います。
一昔前、インターネットが今みたいに発達する前と比べると、確かに起業することのハードルはかなり低くなりました。
それは、資金面で考えてもリスクという面でもそういえると思います。
そこで、企業と転職で迷っている人に向けて、両者を選択するときの判断基準を転職マニアなりに考えてみました。
サラリーマンの下積みは十分積めた?
起業するにも、サラリーマンとしての下積みは絶対に必要だと思います。
転職マニアは、今でこそ小さな会社を経営していますが、サラリーマン時代の経験はとても役立っています。
一番役に立っているのは、何か壁にぶつかった時に、それを乗り越えるためのマインド的なものです。
まず、サラリーマン時代はいろんな経験が出来ます。
その中の一つに、失敗を乗り越えてやり遂げる経験があります。
その一つ一つが、『勝ち癖』として私達の中にしっかりと残っていきます。
そうして積み重ねた『勝ち癖』が、何か壁にぶつかったときに、それを乗り越えるときのエネルギーとなり、自信になるんです。
そうした経験は、サラリーマン時代にしっかりと積んでおく必要があります。
そのほかにも、人を使うスキル=マネジメントスキルは、サラリーマン時代にしっかりと身につけておくと、起業してからとても役に立ちます。
これは部下を使った経験に限らず、人に使われた経験もそうです。
自分が優れた上司だったなーと思った人の言動はどんどん取り入れることが出来ますし、逆にこんな上司にはなりたくないという人の言動は反面教師となり、起業後、従業員に対してしなくなります。
そうした、起業後に役立つ経験スキルをサラリーマンとして十分つめたと思うのであれば、起業を選択肢の一つとして考えてもいいのかもしれません。
会社はお金をもらいながらいろいろな経験を積める場所
そういう言葉もあります。
組織に所属する経験というのは後々考えてもとても貴重ですので、そうした下積みがまだ不十分でないと感じる場合は、転職の選択肢を選んだほうがいいのではないかと思います。
起業の準備は出来てる?
起業することの敷居が昔よりも低くなったからといって、簡単に考えてはいけません。
準備期間もスタートアップのための資金も、それなりにかかってきます。
それらの起業の準備は既に済んでいますか?
たいていの人は、サラリーマン時代に起業の準備を着々と進めています。
資金をためていたり、副業で事業を始めて感覚をつかんだり、人脈を増やしていったり、、
これらはどれも起業の際に必要なことですが、作り上げるのに時間がかかるものばかりです。
サラリーマンを辞めてからそうしたことを始めたら、事業を軌道に乗せるのにとても時間がかかってしまいます。
そのまえに資金ショートしてしまう可能性もとても高くなるでしょう。
起業の準備は出来てる?
その自信がなければ、まずは転職して機が熟するのを待つのが得策だと思います。
・サラリーマンの下積みは十分積めたかどうか
・起業の準備は十分に出来てるかどうか
起業と転職で迷ったら、まずはこれらの質問に自問自答してみた後で、いずれかの決断を下しても遅くはないと思います。