会社の倒産と廃業の違い【転職への影響は?】
似たような意味でも微妙に違うのが、「会社の倒産」と「会社の廃業」です。
いずれも会社が最期を迎えたことには変わりまありませんが、
- 従業員への会社からの対応
- その後の転職活動
への影響が「倒産」と「廃業」では違ってくる可能性があるため、両者の違いについて書いてみたいと思います。
倒産よりも廃業の方がイメージが良い
会社の廃業ですが、借金の清算や従業員や取引先への支払をトラブルなく処理した状態で会社をたたむこといいます。
例えば
- 従業員へのお給料を最期までしっかり支払う
- 取引先企業などへの支払いを責任もって行う
- 借りていた借金は責任もってしっかり清算する
ということで、迷惑を最小限度にとどめ、会社を閉じるのが会社の廃業ということになります。
会社組織を消滅させることになるため、「会社の解散」や「会社の清算」ともいいます。
一方の会社の倒産ですが、借金の清算や、取引先への支払いや、従業員の給与の支払いを終わらせないまま、会社をたたむこと(会社をたたまないこともありますが、、)を言います。
会社の廃業とは異なり、倒産の場合
- 従業員へのお給料を最期までしっかり支払わない
- 取引先企業などへの支払いを責任もって最期まで行わない
- 借りていた借金を責任もってしっかり清算しない
ということで、従業員、取引先企業を含む多くの関係者が、本来であればもらえるはずだったお金を受け取ることができないまま、泣きを見ることになります。
倒産といっても、廃業とは異なり必ずしも会社を解散するとは限りません。
民事再生法や会社更生法の手続きによって、会社を維持しながら再建を目指す選択肢もあるということです。
ただいずれにせよ、結果だけを見れば、関係者への責任感といった意味で「会社の倒産」と「会社の廃業」は大きな違いがあるということになります。
転職する際には、元の会社が「倒産」なのか「廃業」なのかを正確に伝えること
転職する際には、元の会社が「倒産」なのか「廃業」なのかを正確に伝えることが大事になります。