生涯で必要なお金は2億円?この会社じゃ無理!

生涯で必要なお金は2億円?この会社じゃ無理!

生涯で必要なお金は2億円?この会社じゃ無理!

確かに当時のわたしは毎日の仕事が楽しいと感じていました。

日々自分のスキルがアップしていることを実感してましたし、同僚や上司ともうまくいっていました。

資格試験のための勉強もしてましたが、自分から率先して興味を持って勉強していました。

唯一、給料だけはお世辞にも高くなかったのですが、いつか給料は高くなるものと楽観的にとらえていました。

ですが、この当時の転職マニアの価値観を一変させる出来事がおきました。

それは、ある雑誌(名前は忘れましたが)に掲載されていた記事の内容が原因でした。

その記事には、「社会人になってから一生を終えるまでに必要となる総額はいくらなのか」という内容が数ページにわたり、いろんな分析を交えて書かれていました。

稼ぐべきお金は自分独りの生活費だけではない

結論から言うと、”近い将来結婚し子供も作るのであれば、世帯収入として2億円程度を稼がなければならない”ということが書かれていました。

『2億円??』

もちろん、共働きの場合は夫婦の収入を合わせてそれだけ稼げばよいということなのでしょうが、出産や育児など、どうしても子育てのことを考えると、未来の奥様に半分分担してもらうというのは、難しい気がしました。

「もし今の会社で定年まで働き続けることができたなら、いったいいくらぐらい生涯賃金を稼ぐことができるのだろう?」

転職マニアは自分の部署の49歳の事業部長の給料をなんとなく知っていました。

昔飲み会の席で、事業部長が自分から話していたからです。

その額、年収にするとおよそ800万円!

その事業部長は、25年前の会社の創業時から会社に貢献している数少ない生え抜き社員だったそうですが、事業部長就任は2年前の46歳の時だったそうです。

事業部長になる直前の給料が数年間500万円と言っていたので、額面だと1億円超えているのかもしれません。

ただ、その給料の額面から税金をかなり持っていかれることを考えると、収入としての手取りは、1億円超えているとは思えません。

800人規模の会社でしたが、その当時の事業部長は全事業部合わせて8人でした。

割合としては、100分の1ですね。

事業部長の上は、役員、取締役が数人いるだけです。

「僕はこれから20年後に事業部長になれるのだろうか?」

「社員100人の中から1人だけ座れるその椅子を勝ち取ることができるのだろうか?」

「もし勝ち取れたとして、2億円の収入を得ることができるのだろうか?」

「定年までこの会社が倒産せず存続する可能性はどのぐらいなのだろうか?」

「そもそもこの会社に定年までいることができるのだろうか? 」

会社規模が小さい方が高収入を得る可能性は高い?

一番不安だったのが、800人も社員がいるのに50代以上の社員が4人しかいないことでした。

「他の社員たちはなんで50歳になる前に会社からいなくなったんだろう?」

そしてその事業部長も、それからほどなくして(50歳になる前に)逃げ去るように会社を辞めました。

詳しい理由はわかりませんが、社長と揉めたのが理由らしいということを風の噂で聞きました。

最終的に転職マニアが出した結論は

「楽しく働ける職場環境ももちろん大事だけど、給料を少しでも多くもらうことも大事」

ということでした。

そのためにはどうすればいいのか??

その問いに対して、その時の自分が出した答えは、さらに規模が小さい会社への転職でした。

なぜなら、人数が少ない分、人数の多い企業よりも早く役職に就ける可能性が高いと思ったからです。

役職に就くということは、年収が大幅にアップすることと同じ意味だと思いましたし、そのことで、生涯賃金2億円を収入として得ることができる可能性も上がるのでは?と考えたのです。

その答えが当たっているかどうかは、当時の転職マニアにも正直わかりませんでしたが、とにかく先に進むしかないとその当時は考えたのでした。

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