仕事辞めるタイミングについて
誰にだって仕事を辞める日は訪れます。
一昔前はそれが定年だったのかもしれませんが、最近では早い人だと20代前半の「新卒入社3年程度」の若手の離職が目立ちます。
仕事辞めるときの感情も人それぞれですね。
ステップアップのため、給料アップを意図して辞める人も多いですし、一緒に働いている職場の仲間が嫌で辞める人もいます。
私自身転職を何度も繰り返していますし、そのほとんどで年収や待遇をアップすることができたので、満足しています。
だから私が言いたいことはただ一つです。
それは「仕事を辞めるタイミングを誤るな」ということ。
詳しく書いてみたいと思います。
「仕事を辞めていい人」と「会社にしがみついたほうがいい人」の4つの境界線
個人的に、会社を辞めたいという相談を受けたことがこれまで結構あります。
その時、「やっとその気になったか、早めに動いたほうがいいよ」って背中を押したくなる人と、「うーん。あなたは会社にしがみついたほうがいいんじゃないかな・・・」と言葉にはしないものの、会社を辞めることを積極的に応援できない人とがいます。
毎回直感でそう思うのですが、あえて言語化するとすると、その境界線は3つあると思っています。
それは、
- 仕事を辞める理由に正当性があるか
- 転職不可能な年齢ではないか
- 仕事に対する「スキル」や「習得力」や「気力」が十分か
の3つで、大事なものから順に上から並べてみました。
これらを元に仕事を辞めていい人か、会社になんとしてでもしがみついたほうがいい人なのかを判断しています。
「仕事を辞める」のがもっともな理由なら今すぐ辞めていい
仕事を辞めようとおもった理由はなんですか?
例を提示しながら、一つ一つ見ていきたいと思います。
「職場にどうしても合わない人がいるから環境を変えたい」
「職場にどうしても合わない人がいるから環境を変えたい」ってのは毎回「仕事辞めたい理由」の上位にきます。
「パワハラ全開」のイヤな上司や、陰口、悪口が蔓延している職場。
そんな職場で働いていても、ストレスがたまるばかりで、明るい未来なんてありません。
前向きな気持ちで働けなくなった時点で、心は折れており、その会社に残り続ける理由は全くなくなります。
自分を変えることは出来ますが、周りを変えることはできませんので、環境を変えるために仕事を辞めるのは正当な理由といえます。
変な人達にかかわってメンタルをやられる前に仕事を辞めるのがいいでしょう。
「転職したらもっと給料が上がりそう」
今の仕事を辞めて、同業他社に転職したらもっと給料が上がりそうだから転職するというのは、仕事辞める正当な理由です。
もちろん前提として、「自分の今のキャリアを正当に評価してもらったら、もっと給料が上がるはず」という判断が正しければの話です。
実力がないと給料が低いのは当たり前なので、そんな状態で今の会社の給料に不満をもつのは本末転倒です。
おすすめなのは、転職エージェントのもっている求人情報を見て、自分のキャリアだといくらぐらいの年収を見込めるのかをチェックすること。
※参考:転職活動で年収をアップするために、活用すべき転職エージェント【ベスト3】
実際に転職エージェントに登録して、担当のキャリアアドバイザーに、自分のこれまでのキャリアをチェックしてもらって、転職によって年収アップが見込めるかのアドバイスをもらうといいでしょう。
年収アップが見込めるのであれば、そのまま転職活動して内定を勝ち取るとよいでしょう。
「仕事がつまらないからやめたい」
「仕事がつまらないからやめたい」なんて、仕事辞める理由にならないだろうと思う人も多いかもしれません。
でも、「つまらない仕事」って本当にあるんですよね。
私の場合「作業としか思えない仕事」が本当につまらなく、その仕事はすぐ辞めました。
これは相性なので、流れ作業的な仕事が向いている人もいると思います。
そういう人は、ストレスを感じることなく働けるので、辞めたいなんて思わないんですよね。
なので、仕事がつまらなくてこれ以上ここで働きたくないって人は、年齢的に転職が難しくなる前に、自分にあった仕事を見つけると良いでしょう。
基本的に、転職先としては、これまでのキャリア活かせる職場を選ぶことになるので、それらの対象の中から、自分が長く働けそうな職場を候補にするとよいでしょう。
「働くこと自体が嫌」
仕事辞めたい人の中には、働くこと自体に拒否反応がある人もいるでしょう。
ですが、こうした人は今の職場を辞めることをおすすめしません。
なぜなら、働くこと自体を否定してしまうと、収入の道が途絶え、生活していくことができなくなるからです。
「働くぐらいならホームレスになった方がマシだ」
「今の会社で働くぐらいならホームレスになった方がマシだ」
この2つは意味合いが全く違います。
前者は、ホームレスになったことがない人のセリフだと思います。
後者はよく理解できるので、転職することで自らの環境を変えると良いでしょう。
「働くの辞めて、生活保護受けよう」
と思っている人は勘違いしています。
働くことが嫌で、働くこと自体を拒否している人に対して、生活保護なんておりません。
生活保護は、働きたくても働けない人に対して、ある一定の基準で支給される、税金を財源とするお金です。
簡単に生活保護がもらえると思わないように、勘違いしないようにしてください。
先述しましたが、働くことが嫌だと思っている人は、今の会社で働くことが嫌なだけかもしれませんので、一度職場を変えてみて、自分の気持ちがどうなるのか確かめてみるのが良いでしょう。
このように、よほど「仕事を辞めない方がいいタイプの人」ではない限り、転職可能なのであれば、今の仕事を辞めて転職して良いと思います。
仕事を辞める前に、自分の「年齢」「キャリア」「気力」を総合的に判断する
定年で仕事を辞めるのでない限り、つまり転職前提で今の会社を辞めるのであれば、自分自身が転職可能な「人材」であるか客観的にチェックする必要があります。
「何歳だから転職は難しいだろう」というような具体的な数字があるわけではありません。
需要があるかどうか次第ですので、例えば48歳でも他社から欲しがられる人材もいますし、31歳でも身に付けたスキルがほとんどない場合、どの会社も見向きもしてくれないケースもあります。
つまり、仕事を辞める前に、自分の「年齢」「キャリア」「気力」を総合的に判断することが大事になってくるということです。
自分で自分のことを客観的に判断するのは難しいため、このような大手の転職エージェントに登録して、自分が転職するとしたらどのような転職先が考えられるのかを相談するのが良いでしょう。
仕事を辞めるタイミングは、転職先のめぼしがついてからで遅くありません。
以上、仕事辞めるタイミングについて、「仕事を辞めていい人」と「仕事を辞めてはダメな人」についてケース別にまとめてみました。