ロスジェネ世代が定年まで生き残るために必要なこと
映画や小説でもよく取り上げられる「ロスジェネ世代」という言葉。
ロストジェネレーション世代の略になりますが、「ロスジェネ世代」とは、超就職氷河期(1993年~2005年)に学校を卒業し社会人になった世代のことですね。
1993年から2005年という期間が、バブル崩壊後の失われた10年間に該当することが、ロストジェネレーション世代の名前の由来だといわれています。
かく言う私も「ロスジェネ世代」に該当しますが、一言で言うと、この世代は他の世代と比べ物にならないぐらい就職活動に苦しんだ世代ということができます。
ちなみに、世代ということでいうと
- 団塊の世代
- バブル世代
- ゆとり世代
- さとり世代
、、というように、「ロスジェネ世代」以外にもこのような区分けがあるということを知っておいても良いと思います。
ロスジェネ世代は会社を信用していない
そんなロスジェネ世代ですが、とにかく周りに多くのことを期待せず、冷めた人が多いのが特徴です。
とにかく、両親をはじめ、学校や塾の先生から
「偏差値の高い高校に入って、いい大学に入学出来たら、大手企業に入社できて一生安泰だよ」
という呪文を幼いころからかけられ続けてきて、それを信じて頑張ってきたのにもかかわらず、見事に裏切られたのがこのロスジェネ世代だからです。
「おれ一流大学出たのに、40社受けて内定ゼロぞ・・・」
って人、実際に私の周りにも結構いました。
「努力は必ず報われる!」と頑なに信じ、青春の全てを一流大学の入学にささげてきたのに、それを裏切られたロスジェネ世代が、誰も信じず、いつもリスクを考えながら行動しているのも当たり前の話ですよね。
ロスジェネ世代がもっとも信用していないのが、
- 終身雇用
- 安定した職場
- 給料のベースアップ
- 社長の言葉
つまり「会社」そのものですね。
信用していないと、期待してない分、裏切られたときのショックも大きくなくて済みますからね。
いつ会社が倒産しても、リストラされても、これ以上ショックを受けないための自己防御ともいえると思います。
※関連記事:就職氷河期世代はいまどうしてるか?
ロスジェネ世代が信じるのは自分自身のみ
ロスジェネ世代が信用していないのは、会社だけではありません。
実際に普通の人であれば、夢をもつはずの
- マイホーム
- 結婚生活
- 子作り
- 日本の未来
こうしたことに期待を示さないのも、多くのロスジェネ世代の特徴になります。
実際、結婚してパートナーと共働きすることで、世帯収入は2倍にすることも可能ですし、出費をかなり抑えることができるはずです。
また結婚したり、子供がいる世帯には、税制面での優遇措置も取られているので、独身時代と比べても貯蓄が増えるメリットだってあるのです。
ですが、将来不安からくる他人への無関心、自分を守ることだけで精一杯という余裕のなさから、家庭を作らない決断をする人が多いのも、ロスジェネ世代ならではの特徴になります。
ロスジェネ世代が信じるのは自分自身のみ、仕事でいうと、自分が積み上げてきたキャリア、職歴のみということになります。
ロスジェネ世代は転職にめっぽう強い
ここまでロスジェネ世代をやや悲観的に書いてきましたが、時代に恵まれず、生き残るためにただ必死に自己成長を続けてきた結果、多くのロスジェネ世代は「人材としての非常に高い価値」という何よりも強い武器を持つことが出来ました。
そのため、現在の30代から40代にかけてのロスジェネ世代は、転職にめっぽう強い特徴を持っています。
会社に依存することは出来ないのは、今の時代当たり前なので、会社に頼らず自分の人材価値を高め続けたロスジェネ世代、氷河期世代が転職に強いのは当たり前といえば当たり前ですね。
自分のキャリアだけを信じ、今より条件の良い会社が他にあれば、積極的に他社に転職することで、他の世代に追い付き、追い越していく、ロスジェネ世代が、全ての世代の中で最強だと私は強く確信を持っています。
ロスジェネ世代が定年まで生き残るために必要なこと、それは、自分のキャリアを伸ばし、今より良い職場に転職することを繰り返すこと、これに尽きると思っています。