LinkedIn(リンクトイン)の転職活用をおすすめできない理由
既にご存知の人も多いと思いますが、LinkedIn(リンクトイン)というのは、シリコンバレー発の世界最大級のビジネス特化型SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。
文字通り、取引先や上司、同僚といった人たちとのビジネス上の交流、ネットワーク作りを目的として、多くのビジネスパーソンがアカウント登録していると思います。
そんな中、私の周りでもLinkedIn(リンクトイン)上でのやり取りを通して、転職することになったという声をちらほら聞くようになりました。
LinkedInは、ビジネス上のネットワーク作りだけでなく転職活動でも活用できるということです。
そこで、今回は
- 「LinkedIn(リンクトイン)」を活用してどのように転職活動をするのか
- 「LinkedIn(リンクトイン)」を活用した転職活動は選択肢としてアリなのか
について考えてみたいと思います。
LinkedInの求人サービスは基本的に「待ち」のスタイル
LinkedInの求人サービスは、基本的に「スカウトしてもらう」、つまり声をかけてもらうのを待つスタイルです。
冒頭で、LinkedInは、ビジネス上のネットワーク作りを行うSNSだという話をしましたが、その機能を使って、先方からあなたに興味を持った場合、アプローチしてくれるということです。
SNS機能があるので、優秀な人材がいたら、仕組み的に人材担当者が直接にコンタクト出来るということなのですが、オファーがいつあるかもわからないため、早めに転職先を見つけたい、すぐに次の職場で働き始めたいという人には不向きのサービスということがわかります。
確かに求人を探すこともできるのですが、転職媒体としての王道である「転職エージェント」と比べると、数も少ないですし、面接対策などの転職サポートを行ってくれるアドバイザー(CA)が担当につくこともありません。
ただLinkedInに自分の職務経歴、これまでのキャリアを登録しておくことで、それに興味をもった人物がスカウトに来てくれる可能性があるため、活用法としては「スカウト待ち」ベースの転職媒体としての活用であれば、アリだと思っています。
今の職場で働きながら、LinkedInに自分の経歴をアピールしておき、もしいいオファーをもらった時に転職を考えるということですね。
今すぐ転職したいと考えている人にとっては、転職エージェントの方がはるかに向いていると考えて良いでしょう。
LinkedInは今すぐ転職を考えていない人こそメリットがある
今すぐ転職する人にとっては、LinkedInはそんなに向かないサービスだということをお話してきましたが、逆に言うと、今は別に転職を考えていないという人には、LinkedInは登録しておくメリットは十分にあります。
企業の人事やリクルーティング会社やヘッドハンターがLinkedInで必要な人材をリサーチしている可能性があるため、「今は転職を考えてないけど、自分のこれまでのキャリアが転職市場でどのレベルなのか評価を知りたい」って人はLinkedInに登録して損(デメリット)はない(むしろメリットの方が多い)と言えるでしょう。
繰り返しますが、すぐにでも正社員採用を目的とした転職活動を考えている人は、気長にスカウト待ちの受け身の転職活動のみに頼っていては、いつまでたっても転職なんて成功しませんから、早めに転職エージェントに登録して、担当のキャリアアドバイザーと相談しながら、戦略的に転職活動をすすめていくことをおすすめします。