転職してはいけない会社の8つの特徴
はじめて就職した会社が大失敗だったという人は少なくないでしょう。
新卒社員はこれまで会社で働いた経験がありませんから、会社の良し悪しを見極める判断基準自体がありません。
そのため、新卒で入った会社が思ったような会社ではなく、入社すぐに転職を考える人が少なくないというわけです。
大事なことは、転職するときには同じ過ちを繰り返さないように、つまり会社選びに失敗しないように気を付けなればいけないということです。
そうでないと、転職後にまた後悔してしまうことになりますからね。
そんなわけで、この今回は「転職してはいけない会社の特徴」について大事なことを8つにわけて書いてみたいと思います。
1.時間給に換算して給料に納得できない会社
会社を選ぶ基準として、給料がいくらもらえるのかを重要視している人は多いと思います。
もちろん給料の多さで会社を選ぶことは大事なことですが、その際、時間給に換算すると給料はいくらぐらいもらえるのかを重要視することが重要です。
というのも、労働条件は会社ごとに同一ではないからです。
残業がほとんどない会社もあれば、年棒制、固定残業代(みなし残業)を会社に都合の良いように定めている会社もあります。
つまり、その会社の労働時間の実態を知り、ざっくりとでいいので、1時間当たりいくら給料がもらえるのかを知らないと、本当の意味での給料が良い会社なのかどうか判断できないということになります。
- 残業や休日出勤がない給料40万円の会社
- 年棒制で固定給60万円だが長時間労働で社畜のようにこき使われる会社
のどちらがいいのか、合理的に時間当たりの給料がいくらなのかで冷静に判断しましょう。
ただ個人的には、会社勤めは長距離走だと思っているので、短期的にはともかくとして、長期的には給料の高さだけでなく、無理せず楽しく働ける職場が転職先としては理想だと感じています。
2.社風が合わない会社
最も大事なことになりますが、社風が合わない会社には絶対に転職してはダメです。
まず長続きしません。
1年経たないうちに再度転職を考えるようになるでしょう。
人と人との付き合いに相性があるように、社員と会社にも相性があります。
特に、社員数が一ケタから数十人規模の中小零細企業の場合、オーナー社長がどのような考えの持ち主かで多く変わってきます。
仕事とプライベートを無理せず両立させたい、自分のペースで働きたい人にとって、休日も四六時中、売り上げのことや、お客さんのことや、会社のことを考えるべしという社風の会社で心地よく働けるはずがありません。
この手の社風の会社にはいわゆる「ブラック企業」が多く、たいてい社員に与えられる仕事量が明確になっておらず、仕事が出来る社員には、際限なく仕事が降ってくる傾向が高いです。
そして、マイペースに自分に与えられた仕事を淡々とこなすタイプの社員に対しては、「使えない」というレッテルをはり、「冷遇」また最悪な場合パワハラ的な圧力をかけて自主退職に追い込まれるケースもよく目にします。
自分は仕事のことしか頭になく、この会社に自分の人生を注ぎたいという考えの社員であれば、この手の社員がつぶれるまで使い倒す系の会社にも適合すると思いますが、そうでない場合、社員に会社の人生まで背負わせるような会社に転職すべきではないでしょう。
自分に合わない会社で無理して、精神を一度でも病んでしまうと、元の状態に戻るったとしてもかなりの時間を要してしまいます。
今働いている会社の社風が合わないなぁと無理して働いている人は、無駄に年月と精神力・体力をすり減らす前に、このような転職エージェントを使って自分に合った社風の会社への転職を考えることをおすすめします。
3.社長の考え方に賛同できるかどうか
これは比較的規模の小さな会社や、会社全体に影響力を持っているオーナー社長がいる会社によく当てはまることですが、社長の考え方に賛同できないのであれば、その会社への転職は考え直した方がよいかもしれません。
あまり癖のない社長であれば、気にすることはないのですが、社員の内面の人間性にまで踏み込んで自分の主義主張を押し付けてくる、メンドクサイ社長もいるため、そうしたことを入社前に察知することができたら、その会社への入社は慎重になった方が良いです。
こちらの「ダメ社長」について書いたページも参考にしてもらって、「この社長に付いていきたくないなぁ」という自分自身の直感を何よりも大事にしてください。
4.社員から覇気が感じられない会社
働いてくる社員が元気がない、社内がどんよりしている会社は要注意です。
社員が楽しく和気あいあいと働いている会社からは覇気が感じられます。
面接官の表情だけではわからないので、転職面接の際は、その会社で働いている社員の様子をそれとなく観察してみることはとても大事です。
社員が嫌々働いているのは、「仕事が楽しくない」「長時間労働で疲弊している」「会社に愛想をつかしている」ことが一因と考えられます。
よほどの理由がない限り、社員から覇気が感じられない会社へ転職するのは思いとどまった方が良いでしょう。
5.事業モデルが衰退期に入っている会社
事業ライフサイクル(製品ライフサイクル)という言葉があります。
会社のビジネスモデルというのは、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」というサイクルを描いて消滅していくということです。
「成長期」にいる会社は、何をしても「売り上げ」や「利益」が増え、成長曲線を描きますが、逆に「成熟期」終盤から「衰退期」に突入した会社は、何をやっても裏目に出てしまいます。
それは社員が無能だからではなく、そもそもそのビジネスの賞味期限が切れかけていることが原因なんですね。
苦労したいのであれば、そうした「衰退期」に入ったビジネスを行っている会社に転職してもいいのかもしれませんが、苦労したからと言って、その分自分自身が成長できるかどうかは別の話です。
通常、自社の主力のサービスが衰退期を迎えつつある会社は、成長期のサービスを提供する準備を急ピッチで進めるはずです。
そうしないと、生き残っていけませんからね。
自分の大事な人生ですので、その会社の主力ビジネスを見て、「この会社5年後にはないだろうな、、」って思ってしまう会社には転職しないほうがいいのは言うまでもありません。
6.メイン事業への参入障壁が低い会社
事業への参入障壁の高さは、会社選びをするうえでとても大事なことだと感じています。
参入障壁とは、その事業に新規参入しようとする会社にとって参入を妨げる要因のことです。
参入障壁が高い業界へは、中々競合企業が新規参入してくることはありませんが、参入障壁が低い業界へは、簡単にライバル企業が参入してきます。
競合が増えれば増えるほど、価格競争に陥ったり、競合会社に負けないように付加価値を付けることで長時間労働化してくるため、会社の存続は厳しくなってきます。
参入障壁が低い会社だから、転職しないほうが良いということではないのですが、例えば、参入障壁の低い事業をしている会社の事業ライフサイクルが既に「衰退期」に入っている場合、その会社に転職する、あるいは働き続けるのは非常にリスクが高い選択だといわざるを得ないと思います。
7.社員の離職率が高い会社
確実に辞めておいた方が良いのが、この社員の離職率が極端に高い会社です。
離職率というのは、一定期間のうちにどれだけの社員がその会社を辞めたか、その割合を示したものなので、「離職率の高い会社」=「社員が働きたくないと思った会社」と思っても差し支えないでしょう。
離職率の目安としては、入社3年以内に辞める社員の割合が多いかどうか直感で考えると良いですが、その会社の3年以内離職率が5割近いのであれば、誰が考えても転職すべき会社だとは言えないでしょう。
入社して3年で半分の社員が入れ替わる会社だということですから、そんな会社で働きたいはずがありません。
転職を考える場合、また今の会社にとどまるかどうかを考えている場合、離職率の高さも重要な基準の一つになってきます。
8.上場が目的になっている会社
上場(IPO)というのは目的ではなく手段のはずですよね。
上場することで、広く資金を募り(資金調達)、それを新たな事業に充てるためです。
ところが、中小零細企業のオーナー社長によく見受けられるのですが、上場が目的となっている会社が少なくありません。
いわゆる上場ゴールってやつです。
経営者が莫大な資産を手にしたい、上場したことで名声を手に入れたいという私利私欲のために、働きたくないですよね。
そうした上場ゴール系の会社は、
- 上場後の事業戦略が明確でない
- そもそも上場する必要性を感じられない
場合が多く、冷静に見ると経営者のエゴが透けて見えることが少なくないです。
当たり前ですが、社長の私腹を肥やすために働きたい社員なんて、一人もいませんので、そうした会社で働くのはやめておいた方が良いでしょう。
以上、転職してはいけない会社の8つの特徴についてまとめてみました。
会社を転職する際の会社選び、または、今の会社で働き続けるか否かの参考にしてみてください。