仕事量多すぎる会社は辞めるべき?
「仕事量が多すぎてやってらんねーよ」
ぶっちゃけ、これがもっとも多い社員が会社を辞める理由です。
面接用の建前ではなく、会社を見限った本音の理由ですね。
給料少ないからってのも会社辞める理由として多いですが、仕事量多いことにストレスを感じて会社を辞める人の方が圧倒的に多いですね。
経営者のみなさんはこのことをご存知でしょうか?(笑)
「我が社は会社を辞める人が多くて困っている」という経営者は、社員に与える仕事量を適度に調整することで、離職率をかなりの割合減らすことができるってことです。
ただ、「仕事量多すぎる」と言っても、いまいち定性的で漠然としているため、「多すぎる」とはどの程度の仕事ボリュームなのか、今一度定義してみたいと思います。
1、多くの従業員が「多い」と感じる量が閾値
「多すぎる仕事量」の定義ですが、従業員の多くが「多すぎでしょ!!」と感じる基準が閾値になります。
「このぐらいの作業ボリュームもこなせないなんてプロ失格だ!」って声高に公言する社長とかたまに見かけますが、それは社員をこき使いたい会社側の論理です。
こんなこと恥ずかしげもなく公言しているみっともない社長がいる会社に入社しないようにみなさん気を付けましょうね。
「仕事量が多い」は「労働時間が多い」とほぼ同じ意味だと思ってください。
もっと定量的に言うと、長時間労働かどうかは、「三六協定で定めたはずの残業時間の上限を日常的に超えている」かどうかが一つの基準になってくると思っています。
中小零細企業だと36協定がないって会社もあると思いますが、36協定の上限が、厚生労働省によって、基本的に1ヶ月当たり45時間、1年当たり360時間と規定されているので、月45時間残業を超えているかどうかを基準に考えてみてください。
つまり、月の残業時間が三六協定で決められた時間を超えている(三六協定がない場合は残業時間が月45時間を超えている)ことが日常的にある場合、会社側は仕事量が多すぎる会社として従業員にイエローカードを出されていると認識すべきです。
法定労働時間をオーバーするどころか、従業員と取り決めた残業の上限値ですらも守られていないってことですね。
こんな情けない会社、辞める人が続出して当たり前です。
2、「お前の仕事が遅いんだよ!」が本音の会社は絶対に変わらない
普通の人であれば、仕事が多すぎる会社で働き続けるのは嫌なので、さっさと転職します。
でも、年齢的な問題(転職するには高齢)や会社への愛着から、会社の労働環境を何とかして良くしようと思う、愛社精神たっぷりの良心的な社員もいらっしゃると思います。
ですが、一社員の働きかけぐらいで、労働環境は改善なんてされっこありません。
大問題が起きた後、厚生労働省の強制捜査が入って、ようやく重い腰を上げるというのが現状でしょう。
むしろ、そういう働きかけに対して、恥知らずな会社だと、「労働時間が多いのは、仕事量が多いんじゃなくて、お前らの仕事のスピードが遅いのが原因なんだよ!自分らが低能なことを棚に上げて会社批判するな」と声の大きい上司に反論させてきます。
低能なのはこのクソ上司の方なので気にしないでください。
仕事量が多いことを、社員の能力が低いせいにするというこの発言は、パワハラに該当しますので、こうした発言が続くようなら、ボイスレコーダーをポケットに忍ばせておいて、いざという時のために備えておくと良いでしょう。
低能な会社というのは社員を育てるつもりはほとんどなく、「文句を言ってくる社員は、めんどくさいからさっさと辞めてもらって、従順な馬車馬社員を雇いなおそう」と思っているため、あまり期待はしない方がいいですね。
周りを変えるより、自分の行動を変えた方が良いので、そんな会社に深入りせず早めに転職した方が良いです。
3、従業員へ過度な労働を負担させることで会社は利益を上げる
仕事量が多いのを放置するのは会社側の怠慢であり従業員に対する甘えです。
「弊社は広壮な理念のもとに事業を行っているので、仕事量が多くても社員はついてくるだろう」
って思っている勘違い経営者がいたら、社長失格なので今すぐその座を降りてください。
仕事量が多いのであれば、会社は新たに従業員を雇うべきです。
そうしないで、既存の社員の負担を増やす理由はただ一つだけです。
「人件費をうかして(ケチって)その分会社の利益を増やしたいから」
これに尽きます。
従業員へ過度な労働を負担させることでしか利益を上げることができない会社は、すでに存在価値がないも同然なので、このような経営判断しかできない会社は、さっさと倒産すればいいのにと強く思います。
4.メンタルを壊されたくなかったら早めに脱出しましょう。
「仕事量が多ぎる」ということは、すなわち長時間労働がエンドレスに続いてしまうことを意味します。
終わらない長時間労働はデスマーチとも呼ばれていますね。
長時間労働の弊害は、何と言っても社員を精神的に身体的に破壊してしまうということです。
うつ病や躁うつ病など、精神を一度病んでしまうと、働きながら完治させるのが難しく、治るまで膨大な時間を要してしまうことになります。
私たちにとって、身体が唯一の資本ですから、メンタルをやられると次の仕事や転職活動自体にも悪影響を及ぼしてしまいます。
多少給料が良かろうが、仕事量の多い職場は長い目で見たら、損することが圧倒的に多いです。
仕事量が多すぎる会社で身も心もボロボロになる前に、早めに会社を辞めることが大事になってきます。
そしてここでも書いていますが、転職活動では転職エージェントを使うべきです。
転職サイトやハローワーク、求人チラシ広告などで転職活動している人もいると思いますが、こうした自分で求人を見つけて応募するスタイルだと、また「仕事量が多すぎる」系の似たようなハズレ企業に応募してしまうことにもなりかねません。
外からは、どういう企業なのかわからないですからね。
転職エージェントで転職活動すると、担当のキャリアアドバイザーが求人企業について、どのような社風の会社なのかを把握していますので、「仕事量が適度な企業で働きたい」と希望を伝えることで、自力で転職活動するよりもはるかに有意義に転職活動することが可能になってきます。