日本人の自殺の原因は、職場環境と未来への絶望
毎年多くの日本人が自ら命を絶っています。
とても残念なことですが、諸外国と比較しても日本人の自殺者数は比較的多いため、自殺大国と言われています。
1998年から2012年までの間に、毎年男女合わせて年間3万人以上の日本人が自殺していたといわれており、その中でも自殺者数のピークと言われた2003年は34,427人の方の尊い命が失われました。
2013年以降は、日本での自殺者数も年々減ってきてはいますが、世界各国を見渡してみても、日本が高い自殺率の国であることに変わりはありません。
また若者に至っては死因の半数が自殺と言われている通り、15歳から39歳までの日本人の死因の1位が自殺なのだそうです。
年齢別に見た自殺者の割合は、中高年の方が多いのにも関わらず、若者の死因の1位がダントツで自殺である要因は、確かに若いので病気で亡くなる割合が少ないこともあると思いますが、「会社に就職できない」という未来への絶望を感じて自ら命を絶つ人の割合がとても多いそうです。
こうした日本人の自殺の原因の主なものを見てみると、
- うつ病などの精神疾患
- 貧困による生活苦
- 家庭内の不和
このようなことが上位を占めているようです。
ですが、こうした状態に陥るのには、プロセスがあります。
その直接の原因を突き止めないと、日本人の自殺の根深い問題は全く見えてこないのではないでしょうか。
自殺に至るには段階がある
先ほど、自の原因の多くに、鬱病や、生活苦や、家庭内問題があると書きましたが、ここに至るにはプロセスがあります。
働き盛りの日本人がうつ病などの精神疾患になる原因としては、「職場の人間関係」や「失業」や「過労」が考えられます。
つまり、「会社で置かれている状況」が大きな原因の一つになっていると考えられるのです。
同じように、貧困による生活苦も、「失業」「給料が低いまま昇給しない(低賃金)」と、やはり「会社で働くこと」がうまくいっていないことが関係しています。
「家庭内の不和」も、「仕事がうまくいっていない」「出世や昇給が思うようにいかない」と、会社に関する悩みが関係していると言えます。
つまり、会社で働くことに苦悩しつづけ、結果的に自殺するに至る精神状態に追い詰められてるといえるのです。
いつから、日本の労働環境はこんなに深刻で明るい未来の少ないものになってしまったのでしょうか?
事実上の自殺数はもっと多い
さらに衝撃的なことは、年間3万人と言われている日本の自殺者数は、自殺の定義によってさらに増える可能性があるとも一部では言われていることです。
日本では、遺書がないと自殺扱いにはなりません。
そのため、遺書がない自殺者は、自殺ではなく不審死扱いになるそうです。
不審死・変死によってなくなる人は、年間15万人を超えるといわれています。
世界的にみてもそれほど犯罪が多い国でないので、変死の志望理由が自殺である人も多くいると見られています。
変死者の中に自殺者がどのぐらいいるのか、実際の数は知る由もありませんが、仮に変死者の半分が自殺だとすると、年間の自殺者数は約10万人になるということになります。
何も原因がないのに死にたいと思う人はいないと思います。
死にたいと思うほど、深くて、苦しい悩みがそこにはあるのです。
そして、その理由の多くに「働くこと」が思うようにいかずに、心が壊れてしまい、精神が病んでしまい、死を選んでしまった人が多数いるのです。
会社がブラック企業だとわかったら早めに転職すること!
今の会社は、定年を迎えるまで安心して働ける会社でしょうか?
そうでないならば、手遅れになる前に、転職を考えるべきだと思います。
例えば、40歳を超えると事実上、転職への道は閉ざされます。
40歳超えて転職できる人は、かなり特殊なエンジニアスキルを持っている人や、マネジメントスキルが非常に高く定評がある人。
いずれも、ヘッドハンティングされて、転職するケースが多いと思うので、通常の転職サイトで転職できる可能性は年々減ってきます。
そうすると、仕事を選ぶ選択肢が少なくなるため、仕事環境に満足できない人が増えていくというわけです。
そのため、今いる会社がブラック企業なのであれば、あなたが定年まで働き続けることができる可能性はほぼないと思ってよいので、少しでも早く、その会社からより良い職場環境の会社に転職することが大事になってきます。
若ければ若いほど、リセットが効きますので、早めの転職をお勧めします。