サラリーマンが仕事で自分の身を守るための3つの方法
サラリーマンは、自分の身を自分で守らなければいけません。
これは危険な外敵から身を守るという意味ではなく、生活していくのが難しくなるような貧困から身を守るということです。
経済的に困窮して食いっぱぐれてしまっても、正直誰も助けてくれません。
それは、一度社会のレールから脱線した瞬間に身をもって体感することになると思います。
これまで、「働くことに関して」差し迫った危機を実感したことがない人にはピンとこないかもしれませんが、ピンチになってから慌てても既に遅すぎるため、「サラリーマンにとって最大のピンチとは何なのか」、そして「サラリーマンが仕事で自分の身を守るためにどういった方法が有効なのか」について書いてみたいと思います。
サラリーマンの最大のピンチは「転職市場から評価されなくなる」こと
サラリーマンにとって何が一番危機的状況かと言うと、これは「転職市場でどの会社からも相手にされなくなること」といって間違いないでしょう。
昔のサラリーマンはどうかしりませんが、現在では「どんなサラリーマンでも定年退職を迎えるまでに何回か転職する可能性が高い」ということを肝に銘じておく必要があるということです。
この先行きが不透明な今の世の中は、どんなに時価総額が高い世界有数の大手企業でも、定年までの終身雇用を100%期待することなんてまず考えられません。
どんな優秀な社員であっても、いかなる会社に雇用されていようと、クビになるリスクから逃れることはできないのは、名だたる優良企業の早期退職や整理解雇のニュースを頻繁に目にすることからも明らかです。
ましてや、日本中に200万社以上あるといわれている中小零細企業に関しては、会社倒産や整理縮小にともなうリストラ・人員整理はもはや日常茶飯事と言っても過言ではないです。
つまり、現代のサラリーマンにとってもっとも大事なことは、「会社を辞めざるを得なくなったとき、他社で雇用してもらえるかどうか」ということに尽きるということです。
わが身を守るために、いざという時のために「転職市場で通用するキャリアを身に着けておく」ということです。
しかも、それなりに良い待遇で採用されないと、現在の生活レベルを保つことが難しくなるため、住宅ローンなどが支払えなくなる可能性もあります。
つまり、「他社でも通用するレベル」以上に「他社から欲しいと思われる人材」であることが望ましいということですね。
そのためにも、次の3つのことを日々心がけながら働くことが極めて大事だと実感しています。
1.会社への依存体質をなくす
まず一番の基本として、会社へ依存しがちな人は今すぐそれを改めましょう。
はっきり言って、会社に盲目的に依存しても、メリットよりもデメリットの方がはるかに大きいです。
なぜなら、自分の人生をかけて依存できるほど、会社は強くないし、温かくもないからです。
「会社の業績が悪くなっても、リストラの動きが濃厚となってきても「いやいや、会社に20年近く貢献したから、ピンチになったら会社が全力で守ってくれるはず」
こんなものは幻想で、会社がピンチになったら、倒産する前に、拠点閉鎖、人員削減がすぐに始まると思っておいたほうが良いです。
資金ショートしたら、社長含め全社員が路頭に迷うことになりますからね、下っ端社員は「早期退職制度」などを突き付けられて、真っ先に退職に追い込まれます。
社内の出世競争も無駄とは言いませんが、自らのキャリアアップと天秤にかけて、どちらにどのぐらい重きを置くのが自分にとってプラスなのか、冷静に客観的に判断し、バランスを取るようにしましょう。
また、会社同様、国や市町村の自治体に過度に依存するのも辞めましょう。
「これまでさんざん税金納めてきたしいざとなったら国が守ってくれるはず」
などと、過剰な期待を寄せても、がっかりするだけです。
もちろん、失業給付金や生活保護など受給可能なのであれば、受け取る権利はありますが、自分で道を切り開かないことには、一日一日食つなぐこともままならない状況に追い込まれます。
2.いつでも同業他社に転職できるようにキャリアを磨き続ける
何らかの理由で今の会社を辞めることになったとき、次の働き口を見つけることができないことは、収入が絶たれることを意味します。
想像しただけでも恐ろしいですが、40歳過ぎてどこの会社にも転職できず、真っ青な顔でハローワークに毎日通い続けている人は本当に多いそうです。
そうならないためにも、サラリーマンとして食いっぱぐれないためには、現在所属している会社関係なしに、同業他社からもそれ以上の評価を受けられる程の人材でいる必要があるということです。
「会社や他人を信頼することは大事なことだが、自分以外を必要以上に信用しない。」
というのが、私の先輩の口癖でしたが、「会社にしがみついていさえすれば、何とかなるというさ」という他力本願的な意識を改め、会社を辞めざるを得なくなっても、自力で次のステージをつかみ取ることができるようにキャリアアップ、自己研鑽に勤めることが「サラリーマンが仕事で自分の身を守るために」大事になってくるといえるでしょう。
そのためにも、いつでも同業他社に転職できるようにキャリアを磨き続けることが大事になってきます。
3.自分の年収を常に意識して働く
最期に、自分の年収を常に意識して働くことは、サラリーマンが仕事で自分の身を守るために、とても大事なことになります。
自分の安売りをしてしまう人と、自分を安売りせず、妥当な給料をもらおうとする人とでは、一生涯トータルで見たときの収入が桁違いに変わってきます。
「独身なのか」「子供2人の4人家族なのか」など、人により必要となる収入は異なると思いますが、自分が生涯必要となるであろうお金の総額を常に意識して、その収入を稼ぎきるためにも、転職市場から常に高い評価を得続けられる人材であり続けることが欠かせないはずです。
そのため、自分の年収を常に意識して、「高い給料をもらうためには、どのようなキャリアやスキルを身に着ける必要があるのか」、また「どのように転職活動すれば、給料が上がっていくのか」を常日頃考えることがとても大事です。
お金を意識して働くことと「お金に汚い」ことは、当たり前ですが全く別の話ですので、仕事で自分の身を守るためにも、自分の年収を常に意識して働いてみてください。